短編集
□お騒がせな夫婦喧嘩
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シャチ視点
「ウィルの馬鹿野郎!!お前なんか死んじまえ!」
『はぁ!?それはこっちの台詞だ!』
天気は晴れ。
洗濯物もすぐ乾くだろう日に甲板では大喧嘩が勃発していた。
『あ゛ぁ!もういい!!テメェとは別れる!!』
「ふんっ!お前なんかこっちから願い下げだ!!」
ウィルは自分の掃除場所へ、ペンギンはズカズカとこっちへ来た。
うわァ、めんどくせェ。
これ絶対愚痴聞かなきゃダメなパターンじゃん。
「あ゛ぁ!苛々する!!」
「ソーデスカ。」
「大体ウィルが悪いんだ!!」
ペンギンの話によると、今日は2人で島デートするハズだったのだがウィルが急に用事が出来たと断り、不審に思ったペンギンが後を付けると女と一緒に店に入るウィルを目撃してしまったらしい。
そして船に戻り、帰ってきたウィルと喧嘩したらしい。
で、それを聞いた俺はどうしろと。
「酷くないか!ウィルのやつ!!明日は俺の誕生日なのに!!」
「もうお前めんどくせぇよ。あいつに事情聞きに行けばいいじゃん。」
「でも、さっきそれで喧嘩したばっかりだぞ…?」
「だーいじょうぶだって!ほら、早く行ってこいって!!」
「お前、投げやりだろ。」
と、渋々ながらペンギンは船内へ入っていった。
あー、めんどくさかった。
俺はそのまま掃除を続けた。