長編「芸人がアイドルになりまして」

□プロローグ
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【桂馬side】

2012年4月・・・。

「お疲れ様です!」

「お!お疲れさん!今日もよかったで!またよろしく!」


俺は、新喜劇の舞台を終え、座長の辻本さんに挨拶をして、玄関に向かった。

「お疲れ様でした!」


俺は中村桂馬。
幼馴染の亮とお笑い芸人をやっている。
コンビ名は「ラインドライブ」

結成は2001年。
まだ小学6年の時にどうしても芸人になりたくて、亮と二人でNSCのジュニアクラスに通った


M-1には初年度から参加している。
2003年に初めて準決勝に進み、2005年に決勝に進んだ。
そして、2010年のラストイヤーに優勝した。

昨年・・・、2011年は最高の1年だった。
「THE MANZAI」で優勝。
「キングオブコント」では3位に入った。

最初にも話をしたが2007年から新喜劇にも所属している。
亮は中堅クラス、俺は副座長クラスでやっている。
今日は、舞台の廻しで旅館の番頭役をやっていた。

新喜劇をやっているので拠点は大阪に構えている。



NGKを出て店に向かう途中、電話がかかってきた。

「あれ?誰やろ・・・亮や・・・。」

俺は電話に出た。

「もしもし、亮、なんかあった?えっ!?マジ?・・・了解。それじゃ後で。」

俺は電話を切った。

「・・・社長から呼び出し・・・なんやろ・・・。」

俺は混乱しながらも、タクシーを拾って本社に向かった。


本社のロビーで亮と合流した。

「亮!何の用か聞いた?」
「いや、聞いたんだけど社長は来ればわかるって。」

俺は、いろいろ考えていた。
首か?東京いけってか?なんやろ。

「じゃ…行くか。」
「・・・おう。」

俺達は社長室へ向かった。
そして、社長室の前についた。

「・・・いくぞ。」
「・・・おう。」

俺は、社長室のドアをノックした。

「「失礼します!」」

部屋に入ると大崎社長が笑顔で出迎えてくれた。
そして、ソファにもう一人、座っていた。

「あ、秋元さん!」

部屋には秋元康が座っていた!
俺達は秋元先生の正面に座った。

社長は秋元先生の隣に座った。

社長が口を開く。

「二人とも忙しいのにわざわざ来てもらってありがとう。今日は秋元先生からオファーがあってね。本人たちの意見も聞きたいと言うことで来てもらった。私は一応、NMB48の活動にもかかわっている会社の社長として面白いと思っていることだけ伝えとくよ。では、秋元先生。」

秋元先生が話し始める。
俺達は秋元先生の方を向く。

秋元先生は俺達の方を向く。

「中村くん、杉本くん、初めまして、AKB48グループのプロデューサーの秋元です。君たちにお願いがあって、大崎社長にお願いして今日は呼びました。」

俺達は息をのみ秋元先生を見る。









「単刀直入に言おう。二人とも、AKB48グループに入ってもらえないだろうか?」







「「えっ・・・・え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜?!」」

俺達は、AKB48グループに誘われている。
なんでだよ?!
 

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