ちみ兵長とちみエレンの物語

□出会いは突然で。
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あなたside

はぁ〜

暇だ。

こういう時に限って悪いことが起こるんだよなぁ。

母「こらぁ!早く支度しなさい!!」

「へーい…」

高校生、初めての冬。

クソ寒いよ?

中学の時と変わらずスカートは短く、そのくせ上半身は厚着で駅に向かう。

PASMOは定期だからお金が入っていない。

入れるのも面倒、ということで高校の近くの駅までしか行ったことが高校入ってから一度もない。

…といっても家の近くの駅から高校の近くの駅まではたった二つでついてしまうので
何処かの店によって余計なものを買う、という行為はしない。

したら自然とお財布の中も豊かになってくるわけで。

「いってきまーす。」

バイトもしてるし。

「あっ、おはようございまーす!」

近所「おはよう、朝から元気ね〜!あ、これ。あげるわね」

「あ、ありがとうございます!!」

愛想がいいおかげでよく、おにぎりも貰うから
お昼代も浮く。

つまり…
私専用の通帳はかなりの額だ。

もちろん、携帯代は自分で払ってるし親へお金も少しは渡してる。

金持ちのような心に今感動してる。

《まもなく電車が来ます。危ないですので黄色い線の内側までお下がりください。》

「さむっ…」

電車のドアが開いた。
中に入るとものすごくあったかい。

携帯を見てみると友達からの連絡。

【おはよー】
[はよー]
【今日、進撃のミント?買っちゃった】
[…どこで買ったの]


嘘!?
そんなの聞いてない!

【なんか三つ買ったらコニー、クリスタ、ミカサだった】
[どこで買った]
【兵長あたんなかった…】
[もういい。不毛。]



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