短編集

□遙ちゃん誕生日。
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「誕生日、おめでと//はる、くん!!」


遙「ありがと…」


真琴「おめでとう、はる。」


皆で揃ってお祝いだ。


遙「あり…がと。」


怜「遙先輩、おめでとうこざいます…今年も、いや、これからもよろしくお願いします」


遙「怜。今年こそは夏、一緒に泳ごう。ありがとう」


渚「はるちゃん!!おめっでと!!」


遙「おい、ちゃん付けはやめろって…でも、ありがと」


皆で揃って。


凛「おめでと、はる。今年こそは負けねーからな」


遙「あぁ。去年とはまた違う景色
俺もみたいからな。ありがとう、凛。」


ケーキを切って


途中から天ちゃん先生や笹部コーチ、江ちゃんも参加して。


「また、来年も再来年もずっとこんな風にすごしたいね」


遙「…そうだな。」


2人寄り添って皆を眺める。


怜くんのメガネを取ってモノマネしてる渚と

それを写真におさめる江ちゃん。


目が見えなくて転びそうになる怜くんを

必死に転ばないように支える真琴くん。

笹部コーチの酔っ払いの相手をさせられてる凛くんに

天ちゃん先生の必死のフォロー。


皆、楽しそうで陽気になってる。


遙「来年は…」



"名前を一生繋ぎとめておくもの買わないとな"


なんていうもんだから。


まだ、

まだ先のことなのに


「…っぅー(涙)はるくんの、ばか…」


泣き出しちゃう私を


そっと
優しく
水のように


遙「泣くな、ばか」


ぎゅって抱きしめてくれるから。


「ば、かは私じゃないもむ」


焦ってかんじゃって


遙「もむ…(笑)」



滅多に笑わないくせに

こういう時だけ笑うんだもん。


「ずるいよ、はるくん…」

この海の底と空の自由な匂いが

涙を誘って。



遙「ごめん。でも…」



"ずっと一緒に泳ごう。"


"こんなに誰かに執着したのは初めてだ。"







"俺は、ずっとお前に溺れ続けるのかもな…(笑)"


なんて言うはるくんは


本当に本当に


大バカものです。

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