間違い探し
□STORY10〜yuki…
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『やだし』
一言に今までにないくらいのダメージ受けましたよ。
そりゃまぁ、
…でも
そんな接続詞みたいな言葉が頭の中ぐるぐるしてて
皆がウォータースライダーに行った後
名無しさんと二人きりで。
何をすることもなく
いや、オレは出来ないから。
だって嫌われてるって知りながら話しかけるのはなかなかハードル高いですよ、これ。
名無しさんがチラ、と横目でこっちを見る。
「ぁ…ぁのね//」
小さい口から出てきた音は
「昨日の…ことなんだけど」
鈴みたいに綺麗なのに
祐希「あーオレ、いない方がいい??」
でもそれを壊してしまいたくなるような
「ちっ違うのっ///」
儚くて
祐希「違ぅくないでしょう。ハッキリ言われたし」
脆い。
「違うもん…//」
声を押し殺して泣くところはとても綺麗なのに
祐希「…ごめん。」
オレの心は彼女と反比例して
汚い。