番外短編夢
□言葉の正しい覚え方
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「ﾜﾀｼに何の問題があるね。」
「だからそこなんだって…。」
「押し付けたのお前等ね。」
「そりゃそうだけどｱﾝﾀが教えてまともになる訳ないの解ってんだよ。
代わんな、ｱﾀｼが教える。」
「なぜ、もめているの。」
少女は首を傾げた。
何をうんぬん言っているかわからないからだ。
でももふもふそっちのけで彼らはぎすぎすと口論を交わす。
互いに馬鹿にし合ってる感がたっぷりなのだ。
「面倒ね、何がそこまで不満か。」
「そういうとこが不満…ていうか不安なんだよ。
ﾌｪｲﾀﾝ、ちゃんと喋れないだろ？」
「ｱﾀｼらが教える、ｱﾝﾀみたいな言葉足らずになって貰っちゃ困るからね。」
ﾏﾁは呆れた顔でそう言った。ｼｬﾙﾅｰｸも理解させようと必死らしい。
「…何かﾜﾀｼの方が喋れてないみたいで腹立つね。
…好きに勝手にやてればいいよ。」
ﾊｧ、と目を伏せ溜息を吐いてﾌｪｲﾀﾝは折れた。