十二神将

□巳が好きな草食動物達
1ページ/5ページ

 南神殿廊下にて、
「インダラモ−ン」
歩いていたインダラモンの側に近づいてきたサンティラモンに思わず口元を抑えた。
「どこ行くの−?」
「中央神殿だ。この資料を提出しにな」
バサリと資料の束を見せるとサンティラモンは少し考え込むとにぱーと笑顔を見せた。
「だったらおれも行く!」
「駄目だ」
「なんで…」
「……っ今、寒いんだぞ!お前が出たら冬眠絶対するぞ!」
「だって…一緒居たいもん…」
冬眠する危険があるため駄目と断るとサンティラモンは涙を潤ませ上目遣いでインダラモンを見つめる。
すると、

ごつっ!

インダラモンは近くの壁に頭を打ち付けた。

(畜生!可愛い過ぎる!あー!今すぐ押し倒してキスして舌入れて滅茶苦茶に愛でたい!!!)
己の煩悩を消すように頭を壁に打ち付け続ける。
「イ、インダラモン…?」
インダラモンの行動が解らず震える声で呼んだ。すると我に帰ったインダラモンはクルッとサンティラモンの方を振り向くとサンティラモンは「ひっ」と悲鳴を上げた。
それもそのはず、しばらく壁に頭を打ち付けいたので額から血が流れていた。
「インダラモン…大丈夫?」
泣き出しそうな顔で心配するサンティラモンにインダラモンの理性の糸がぷつりと切れた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ