陰陽大戦記

□初夢は貴方が出てきて
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更に真っ赤にするととブリュネはそっと頬を撫でた。
「内容によりますが初夢を見るといい年になると言うでありますよ」
「ん…」
「だから初夢の一つである鷹を見るためにタカマル、貴方を見たいと思ったのであります」
「ブリュネ…」
顔を真っ赤にしながら涙を浮かべるとブリュネは笑みを浮かべ涙を指で拭った。
「…いいぞ」
「え?」
「俺もお前が夢に出てきて欲しいな」
「自分が出てきても何かありますか」
「何を言うか。青龍が出てきたら縁起が良いではないか」
「それに」と恥じらいながら目を伏せると。
「俺はお前が出てきたら嬉しい」
笑いながら出された言葉で今度はブリュネが顔を赤くした。そして次はタカマルが笑い、ブリュネの頭を撫でた。
「タカマル、いいでありますか?」
「添い寝ならな」
互いに笑い、約束をした。
幸せな夢を見れるように。
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