ダンガンロンパ

□PROLOGUE
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たとえば、そう。踊るの。軽快なリズムに合わせて手足を、身体ごと


たとえば、そう。作るの。その詞のイメージ通りの曲を、聴いて


たとえば、そう。書くの。その曲に合うような詞を、綴る


たとえば、そう。動くの。台本に書かれたようにお芝居を、表情さえ


たとえば、そう。演じるの。スクリーンの人に合わせて私の声を、伝える


たとえば、そう。食べるの。食べるために作る甘いスイーツを、上品な


たとえば、そう。投げるの。仲間の思いが伝わったボールを、リングへ


たとえば、そう。うつの。正確さを求めて、ただ、真っ直ぐに…




やってみせる




私は超高校級のーーー




*****




今回、ボクが依頼主のーーーだよ!ボクがやって欲しいのはね〜………




狂っている。と、そう思った。こいつは

そんな事は自分でやればいいだけの話だ。そんな事をさせるために、私にこんな金を渡したのか?


もう、今となってはそれも聞けない




『期限は…高校生活の三年間か…』




まぁ、いいや。考えるのは嫌いじゃないが得意じゃない。今は

それに、今回の事で私の大切な人が傷付くワケでもない

送られてきた金も、文句の言い様が無い。軽く一年…いや、半年は生きていける



引っ掛かる部分が無いワケじゃないが…もう、ここまで来てしまった









『−−−行くか』









そして一歩、踏み出した



門をくぐれば見えるーーー暗闇




暗闇、か









『ここに似合う色よね。…私立希望ヶ峰学園』









日常の終わり、と…彼らは言ったけど、彼らの日常は私の非日常。私の日常は彼らの非日常




私の日常は、終わっていない




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