歳の差
□仮
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「お名前は?」
「れい…きりさわれい…」
うん、ちゃんと名前は言えるね!
なら早いかな?
で、迷子のアナウンスをしてもらって。
一緒に待ってる間、れいちゃんがじっと他の親子を見てるのが少し不思議だった。
「…」
「あのっアナウンスを聞いて!」
「あ、はい。こちらです!」
おっ来たかな?
…にしてはなんだか若い声だな?
あれか今流行りの出来ちゃったってやつか!?
「黎!!」
「うっ…うわぁぁん!!」
おおっ!?
いきなり泣き出した!?
てかほんと若い女性…
「黎…良かった…あの、ありがとうございました…」
「いーえー。良かったねー、れいちゃん!お母さん見つかって。」
「…あの、すいません…」
「はい?」
「私、姉…です…」
「…え?」
「姉、なんです…」
なんですって!?
「黎?なんでうちから離れたん?うちから離れたらあかんって言ったやろ?」
「おかあちゃん…」
「…似た人や。お母さんはもうどこにも居らへん…」
…つまり…その、お母さんがいないって言うのは…