異世界渡航
□二
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「夢の4LDK…一人だけど。」
東京へ家出…はしてたから地元脱出した私。
職場が倒産になるという不運もあったけど、厚生労働省と労働省が全国の模範となる施設を作るとかなんとかで。
以前よりも高待遇での雇用となり。
そしてワンルーム暮らしの私はそれを期に広いお部屋へお引越ししました!
「お隣さんに会えてないけど…」
このマンション、セキュリティ重視のせいか表札が掛けれない。
しかもあんまり音も響かないから…いや良いんだけどね。
まぁ傘とか置いてあるから住んでるとは分かるんだけど。
「置いてきた挨拶品無くなってたから居るんだろうけど…仕事の時間が合わないんだろうな。」
まぁあんまり関わる事もないんだろうけど。
「念願のケアマネ昇格もしたし。給料軒並みアップだし。九時五時に変わったから時間の余裕も出来たし!」
何よりシフト制だけど絶対日曜日は休みだから本当に文句なし。
流石お上のお仕事。
「なので料理の腕も磨けると言うもの!」
今日は久しぶりに煮物を作ろう。
明日のお弁当も準備して。
「これで彼氏がいれば問題は無いんだけど…」
残念ながらいません。
そして、しばらくは欲しいとも思わないんですが。
「しばらくは鳥さんが心の恋人なのよ!」
一応ファンですからね。