アイドル2

□SolidS里津花相手
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久しぶりに夕飯でも周りを気にせずに楽しめた。

「…霧澤水華さん、か。…って…スタッフパス持ってきちゃった!!」

あっちゃぁ…どうしよ…

「…ってツキプロの人?」

じゃあ事務所に行けば会えるかな。



次の日。
皆で事務所に行く用事があり、顔見知りになったアイドル担当のスタイリストさんに聞いてみる。

「ああ、霧澤ちゃんですか?普段は女優さん担当ですからねぇ。霧澤ちゃんが何か?」
「あ、いえ、昨日出待ち回避するのに助けてもらって。その時に借りたスタッフパスを返すの忘れちゃって。」
「あらら。…なー、霧澤ちゃん今日誰の担当だっけ?」
「えー…いや霧澤さんの動向はちょっと…あの人忙しいし…」
「そーだよなぁ…というか霧澤ちゃんスタッフパス無くて顔パス行けるから忘れてても問題無いかもだけどなぁ…」

それは流石にどうかと。

「へぇー昨日そんな事があったの?」
「うん。久しぶりに女装したよ…」
「マジ?」
「まぁ顔だけなんだけど…全然俺ってバレなかったし。」
「写真は。」
「無いよ。あるわけないでしょ。」

この日はそのまま会えず。
直に返したい
けどスタッフパスは大事だしね。
事務所の人に預けて、今日は仕事に向かった。

それから数日後ばったり偶然街中で彼女と出会った。
そんな時に限ってスタッフパス持ってないんだよ…
だから。

「連絡先…スタッフパス返したいし。」
「ん?ああ…また無くなったと思ってたけど、渡したまんまだったか。」

苦笑する彼女。

「昔から小物を良くどこかにやっちゃうのよねー。だからスタッフパスは二個絶対もらってるんだ。」
「そうなの?いや、それもどうなの…」
「や、無くさないようにと思って紐とか付けてもね?外れてるんだよねえ…首に掛けてても良く外れて落として拾ってくれたりとか。」

心配になるよそれは…

とにかく。
この日から事ある事に彼女と飲みに行くようになった。
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