アイドル2

□SolidS里津花相手
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眼鏡無くても見える。
が、ボヤけて危ないかな、で使ってる。

「コンタクトは?」
「まだする程でも無いと。…こういう服で眼鏡で髪を上げるとどうしてもキツく見えるみたいで。」

だからお局とか言われるんだろうね。
仕事にも厳しいとは自覚しているし。

「そう?可愛らしいと思うけど…」

世良里津花は。
無駄に女の子に優しい。
と、思った。
同い年なので、ショップに行くまでに仲良くなれた。

まぁ…こんな出会いもあるかな。

「普段来ないお店。」
「そう?それじゃ…これ、とか。」
「わ、可愛い…でもピンク…」
「大丈夫だから。」

まぁ…里津花の腕を信じよう。
選ばれた服を渡されて着る。

「っ…」

久しぶりにふわふわした気持ち。
ああ、そう言えば昔はこんなふうに楽しんで服を買ってたな。

「ど、どうでしょう…」
「っ!!…凄く合ってる…」
「ほ、本当に?」
「うん。ああ、でも…髪型は下ろそう?」
「あっ…」

お団子を解かれる。
無駄に伸びきった髪が落ちる。

「…」
「わ、長いねー。ゆるふわーっ」
「ど、どうも…」
「…じ
ゃ、これ着て次!」
「え!?」
「ふふっ」

世良里津花は強引な所もあり。
結局服を着たまま別の場所に。

そこは美容室。

「ちょ、ちょっと里津花…私もう…」
「いいから。ね?」
「…」

シャンプー台に座らされて、シャンプーを受ける。
指示は全部里津花がしてる。

あれよあれよと、リペアされ、カットされ。

「はい、終わりました。どうでしょう。」
「っ…」
「うん!バッチリ!!」

前髪なんて、中学以来。
短くなく、眉が少し隠れる。
元々額を出していた為センターで分かれているものの、確かに前髪が存在していた。

「ふふっどう?」
「え、えと…これが私?」
「うん。ね?大丈夫でしょ?」

初めて、自分がキラキラして見えた。
いつもとそう遠くない服だけど、可愛いのもあるんだ…

「お姉さん美人ですよねぇ。モデルさん?」
「っ!?い、いえ…私は普通にOL…」
「ええ!?勿体ない…ああ、そうだ。ここ、を残してこうして…だとOLさん向けの髪型になりますよ。」

いつも見慣れたお団子も。
こんなに違うんだ…

「わ、それも良いな。可愛い!

「あ、ありがと…」

う、嬉しい…
けど恥ずかしい…
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