アイドル2

□SolidS志季
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「ね、あれって三中の子?」
「なになに?誰か待ってるのかな?」
「ちょっと可愛いよな…」
「んー…マナミんおっそいなー…」
「…本当に来たわ。」
「あ、マナミん。久しぶりー。」
「久しぶり。」
「相変わらずふっわふわで可愛いねー。」
「当たり前でしょ。愛美なんだから。」

流石です。

「マジか…石野の友達かよ…」
「うわー…」
「っていうかあの子友達とか居たんだー…」
「?」
「っ…行くわよ!!」
「うむ!」

持つべきは金持ちの友達ってな。

「で?頼みたい事って何よ。」
「ピアノを教えて欲しいの。」
「あんたがピアノぉ?」
「うむ。」
「なんでまた。」
「これ。」
「楽譜?…何この変な曲…」
「作った。」
「は。…ぷっあはははははは!!何これぇ!!」
「うむ。作曲家を目指す!ん、だけどねー…うちの学校ピアノ撤去されたんだよなー…」
「は。ピアノ撤去とかなんで?」
「来年から選択制の学校になるんだって。で、大幅改修でさ。」
「へぇ…で、あたし?」
「うん。家にピアノ持ってるなんてマナミん位だし。」
「まぁねぇー。ま、しょうがないから使わ
せてあげるー。あ、でもでもー…」

んあ?

「報酬無いとねぇ?」
「…んじゃ…」
「あそこ!あそこの人気スィーツ食べたい!」

なんと!?
あそこスゲー並んでんじゃん!!

「そ。すーぐ売り切れるのよねぇ。今は塾も殆ど行ってないからいつでもいーわよ。」
「…頑張る…」
「ふふっお願いねぇ!ママにも話しておくわ!」

やはり持つべきは金持ちの友達だな!!

「じゃあねー。」

しかし。
さっきの気になるなー。

さて。
帰って兄ちゃんのメシを作ってやりますか。

明日…行けるかなー…
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