アイドル

□ツキウタ。×なのは2
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「だってさー、私服コーデバッチリ。美人。」
「び、美人では…ないかと…」
「里津花さんどう?」
「まぁ…確かに。良い素材ではあるよねぇ。」

里津花さん!?

「私…歌は…」
「音痴?」
「普通だと…」

私の…「戦い」だから…

「「?」」
「いえ…」
「…自分に自信がない?」
「まぁ…」

そもそもアイドルとか容姿を気にしたことはないので。

「そうだね。今ノーメイク?」
「え、あ…はい…どうも苦手で…」
「ふふっまぁスカウト云々は置いといて。」
「置いといたら駄目じゃないの?」
「翼は強引すぎるの。まずはメイクアップを知ってみるのはどうかな?」
「へ?」
「俺は元モデルだし、そういうの好きだから。はい、じゃあまずは君に合うメイク用品を見つけに行こう。」
「え!?あの!?」
「…里津花もじゅーぶん強引じゃん…」

里津花さんに連れ去られました。
来たのは百貨店の化粧品売り場。
初めて来た。
上の階には良く行くけど。

「おおう…化粧品がたくさんです…」
「上の階には行くの?」
「…バイト先です。」
「バイト?百貨店で?」
「こ
の上のゴシックファッションブランドの店員です。」
「へぇ?ゴシック?」
「最初は服のデザインが可愛いなぁって見てたら…引き込まれた?」
「「(この子…大丈夫かな…色んな意味で…)」」
「ゴシックならメイクするんじゃねえの?」
「…口紅位?」
「は!?」
「私…今はカラコンしてますが…本来はピンクと紫のオッドアイなんです。だからメイクしなくても口紅だけでいいって言われて。」

口紅買うくらいにしか来ませんここ。

「あらぁ水華ちゃん。」
「こんにちは。」
「今日は小夜ちゃんと一緒じゃないの?」
「は、はぁ…いやいつも一緒じゃないです…」
「うふふっそれで、今日はどんな色をお求め?」
「えと…」
「お姉さん。水華にぴったりの化粧品って分かる?」
「あら。」

ここのお姉さん達は芸能人よく見るせいかアイドルいても普通です。
ここは芸能人御用達らしい。

「…水華ちゃんなら…」
「っ!?」
「「…」」

グイッと顎を引かれました!!

「やっぱりマイネスかしら…」
「あらぁ。シェネルでも大丈夫そうよぉ?」
「ベアトリクスでも良いかも。若いんだからベアトリク
スが良いんじゃない?」
「ふふっなら水華ちゃん。パッチテストしましょうか。」
「は、はい…」

化粧品売り場には肌に合った化粧品を選んでくれるサービスカウンターがあります。
ここのお姉さん達三人衆は美人三人衆と呼ばれてお客様に合った化粧品提供が上手くて有名です。
憧れのお姉さん達ではあります。
そして強引です。

「…あっちゅー間に連れて行かれたな。」
「うん。凄い…人気だね。」
「だな。ますますスカウトしがいがあるな!」
「ふふっだったら。良いプランがあるけど?」
「お?里津花さんも乗り気?」
「何となく。」

パッチテスト…たくさん試しました。
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