混合世界

□ファンタジー的な?仮
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夜。

「…」

丸い月を見上げる。
そして眼下を見下ろす。
そこに見つけた女達。

「ふん。幸せは結構。だけど。戦えない苦しみはきっちり味わってもらうわ。」

呪いも祝福も。
私にはどちらも容易い。

「真実を見つけられぬ愚か者に粛清を。」

そこにふと感じる気配。

「水華よ。」
「お父様…」
「あまりやり過ぎてやるなよ?」
「…ってなんでここに。」
「ん?…何…ちとな…」

暗いよ。
またマクスウェル様になんか言われたんだね。

「何…いつまでも娘一人に苦行を強いるなと…確かにお前に全て任せきりと…思っておったが…あいつめ、言いたい事ばかり言いおって…」

言われたのね。

「なに、ここではただの時計屋よ。」
「はいはい、またブランド立ち上げるのね。」
「うむ…人の世は仕事をせんとなぁ?遅れて母も来る。」
「…お母様も?」
「今はフランスで活躍しておるわ。」
「相変わらず…時代にくい込むこと好きですねー…」
「私だからな。」

時の神ですからね。

「家を用意した。ゆくぞ。」
「はい。…ふふっゆっくり楽しみましょ。」

そう言えばお前どうやって暮らしていた?」
「ん?鏡面世界。」
「…我が娘ながら逞しいわ。」
「人間の頃からだから。」

ま、敵が本当に神様だと知ればどうするかしら。
まぁどうにも出来ないけどね。

「お母様何してるの…」
「うむ…」

スマホで見たお母様は大変素晴らしいブランド服飾社長でした。
…何してるの…

「学校に行ってるのか?」
「高校まではね。…そうじゃないと世界まで滅ぼしそうよ。」
「冗談で済まんから恐ろしいわ。」
「人を滅ぼしたい訳ではないもの。」

人工の明かりも懐かしいよね。

まぁいいわ。
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