婚活?

□仮
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ある日。
有り得ない事が起きた。
私は確か休日で。
あー、もうすぐ年末だからとか考えてめんどくさがっていた我が家の大掃除をして。
バッチリ、なんてガッツポーズしてた筈。

なのに何故私は今、見ず知らずの人五人と見知らぬ部屋…?にいるのでしょうか。

能力?
え、そんな夢みたいな物が貰えるんです?
え、でもなんでそんなファンタジックな冒険しなきゃいけないんですか。
え、拒否権なし。
そんな横暴しちゃダメでしょうよ。
しかも私達の意見丸無視ですか。

で、放り出されました。
あれ、能力は?

『能力はすぐに分かる。6人いるので二人ずつのペアだ。健闘を祈る。』

いや祈るな。

で、何処かの森の中。

「いやいや有り得ないにも程があるでしょ。」
「ですが、夢にしてはリアル過ぎますよね。」
「はっ!とっととこんな所から出てやる。」
「森の中とかホントマジ勘弁してほしいしぃ。」

チャラ男。
インテリメガネ。
ヤンキー。
…ブリっ子?
それから…

私と…

「おおお…暗い…森…」
「…あの…」
「はい。」
「何故私の後ろに…」
「あ…ご
めんなさい。つい。」

私ときっと私よりも歳上の男の人。
あれ?でもどっかで…

「ちょっとオジサン!女の子の後ろに隠れるとかダメじゃん!」

訂正。
ブリっ子ではなく失礼ギャルですね。

「おっさんよぉ、それはねーんじゃね?」
「いや、ホントついだよつい。」
「カッコはイケてんのに中身ダメダメ過ぎだよーおじさん。」
「少なくとも女性の後ろに隠れるべきでは無いと思いますがね。」

おじさんおじさん失礼だね。
幾ら年取ってもお兄さん位は言わないとさ。

「まぁ別に構いませんけどね。慣れてるし。」
「それもどぉなのぉ?」
「や、ホントごめんねぇ。俺ホラーとかそれっぽいの苦手なんだよ。」
「オジサン彼女とかいないでしょぉーっそんなのモテないしぃ!」
「あはは。まぁねぇ。昔はねー、モテたのよー。昔はね。おいたし過ぎたかもねー。」

ん?この声…このお顔…まさか。
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