婚活?

□仮
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「え、えーと…」
「ん?」
「あっあの!わたし、初春飾利っていいます!」
「あっ!ずるい!あたし佐天涙子でっす!」
「あぁ。私は霧澤水華よ。」
「水華さん…って呼んでも…」
「好きなように呼ぶと良いわよ。」
「(はわー…)」
「(えへへっラッキー!)」
「ところで…涙子はレベル0なの?」
「へ?あ…まぁ…」
「本当に?」
「?え、えぇ。レベル0…」
「エアロハンドなんですよ!」
「う、初春っ」
「エアロハンド?(その割に気流が渦巻いてるんだけど…)そっか。まぁもう少し頑張ったらレベル1ね。」
「「え?」」
「あら、もしかしてレベル0じゃ能力開花しないなんて思ってる?」
「…ちょっと…」
「!?佐天さん!弱気はダメですよ!」
「や、だってさ…」
「問題その一。」
「へ?」
「も、問題?」
「どうして学園都市はレベル0でも能力名が分かるのでしょうか。」
「?」
「え、えーと…」
「問題その二。レベル0と外の人との違いはなんでしょう。」
「そりゃあ開発を…」
「ですよね。」
「でも能力名は…」
「えーと…確かAIM拡散力場を計測する機械があって、それでレ
ベル0でも能力名が分かる…」
「正解。」
「へぇー。そうなんだー。」
「それじゃどうしてレベル0は無能力なんて言われる?」
「そりゃ使えないから…じゃないんですか?」
「ん、不正解。」
「えー!?」
「えっと…弱すぎて発現が微小だから、ですか?」
「んー、ちょっと惜しい。」
「「むー…」」
「正解は、脳波に乱れが多すぎて発現しない、もしくは微小である。」
「…脳波…」
「皆が能力を使う時にやってる演算ってね、実は計算しながら脳波を能力を使う波形にしてるんだよ。レベル0…というより能力使うの下手な人はこれが苦手なのよ。」
「ただの計算じゃないんですか?」
「脳波を無意識なり、意識的になり自分の思い通りに変えることだからね。そーだねー…これ、やってみて。」
「知恵の輪?」
「それが外れたら…まぁそれは自分でどうなるか試してご覧。」
「む?むー…」
「んー…」
「ふふっ熱中するのは良いけど。」
「「はい?」」
「完全下校に間に合う?」
「「は!!」」

二人の後ろ姿を見送り、水華は笑う。

「きっと驚くでしょうねぇ。」
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