婚活?
□一
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「イタッ…なんなの…」
痛みで周りをまだ見ていない。
ふと、その視線の先に植物が。
そこで私は初めて目を前に向けた。
そこにはこじんまりとした家が。
小さいものの、ある程度の広さと、二階建てだと分かるくらいには大きいが。
と、私の目の前。
つまり、扉に、光る文字が浮かぶ。
『今日からの貴女のお家です。お好きにお使い下さって結構です。あぁ、それから。貴女は当方の独自の検査により、適切な能力をお渡しいたしました。』
の、能力?
『では、頑張ってください。』
頑張ってくださいって何を頑張るの。
とにかくポツポツと雨が降り始め、やむ無く私は目の前の家に入った。