天獣

□仮
52ページ/52ページ

『まずはこの研究所に行きなさい。ミッドの魔法にはデバイスがいる。丁度知り合いが1つ譲ってくれるとの事だから…これが君の為の認証キー。数ヶ月に一度はデバイスの調子を見てもらわなくちゃならないからね。先に渡されたよ。』
「…デバイスかぁ…空、飛べるかな?」

てか私の能力ってなんだろう。
とりあえず研究所にゴー!

◇◇◇

「あー、ごめんなさいねー?あなたの能力に瞬間移動があるから魔法では飛べないの。」
「えー!?」
「というより、あなたの場合能力と魔力が合わさってるから…」
「?」
「んーとね、魔法を使おうとしなくても、能力を使うだけでそれは魔法と同じなのよ。例えば風を起こす。普通の能力なら、魔法が弱点の魔物にはダメージは与えられないけど、あなたは普通に能力だけでもそんな魔物にもダメージが与えられる。」
「んーと、つまり…一つの技に二つのタイプがあるのと同じ?」
「そうそう!それで、あなたのデバイスもどちらかというとその二つのタイプを調整するためのものなのね。あ、勿論魔法も使えるわ。その場合でも超能力のタイプは魔法に組み込まれると思うわ。」
「んーと…超能力に耐性がある魔物にも、魔法に耐性がある魔物にも、一つ
の技でダメージを与えられる?」
「そう!水華ちゃんあったま良い!!」

まぁとりあえず子供なのは見た目だけだからね。

「一応、作っておいたけど…AI機能は付けれなかったのよね…」
「勝手に考えたりとか?」
「うん。本当にあなたの能力をサポートする為だけの物だからね。ただ、ちゃんとセットアップ機能はあるから、好きな名前付けてあげるといいよ。」

デバイスの説明を受けて。
寮への道は小さいノートパソコンも貰ったのでそれを見て歩く。

「あ、成長具合も見れるんだ。私の身体検査はデバイスもやるからまた通知が来たら研究所に行けば良いんだ。」

期待したものと少し違うけど。
とりあえず夢に見た事に胸踊らせる。

「帰ったらちょっと使ってみよーっと。」
次の章へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ