新世界

□蒼井君と、うたプリの世界で…ファンタジー?2?
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私、霧澤水華。
今年高校生になりました。
平々凡々…だとは思います。
まぁちょっとハープ弾けたりはしますが。

そんな平々凡々の私ですが…

大変です。
散歩の筈が森の中です!

「んー…」

迷った…のかな?
森の中、かろうじて見える空はもう夜空。
月明かりを頼りに進む。
しばらく進むと、幻想的な湖に。
ここは日本ですか!?
湖があったとは驚きです。
しばらく眺めていると、湖の中が光っているのに気付く。

気付いたと同時に私は湖の中に引き込まれた。

何事?
落ち着いていれば大抵は乗り切れます。
周りを良く見てみると。

湖の中心の底にとても不思議な感じがする柱時計。
怖くはなかった。
そっと近づいて見ると、柱時計は木ではなく白と黒の石で出来ていて。
針は…竜と妖精?
そして文字盤の本来は数字が入る所には、色とりどりの宝石が誂えられていた。
結構大きいな、なんて触ってみたら。

光に満ち溢れ、思わず目を閉じる。

光を感じなくなり、目を開ければそこは湖の中では無く神殿の様な大広間。

『選ばれし者よ…』
「え?」
『世界を…護れ…


えっと…これはファンタジー的な展開ですね…

『そなたに力を…』

胸の奥が熱くなる。
あまりの熱量に胸を押さえる。
だけど苦しくはなく。
むしろ心地よい。
熱さが治まった頃。

私の手の中には小さな水晶玉。

『それがそなたの神器。世界を…』

また光が溢れる。
ふと、気づけば私は森の入り口の自然公園のベンチに座っていた。

「…夢?」

だけどそれは現実だと分かっている。
手の中の水晶玉がそれを夢ではないと証明しているから。

『汝に時と魔の加護を…』

神殿で聞いた声が、微かに耳を揺らす。
時と、魔?

水晶玉はあの柱時計と同じ石の装飾が成されていた。
そしてよく見ると水晶玉の中にすぅっと竜と妖精のシルエットが浮かんで消えた。

そして。

公園の至る所に、小さな生き物が見える様になった。

「ファンタジー…」

まだ慣れない高校生活。
そして更に謎の力を手に入れたのでした。
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