異世界渡航

□転生トリップ
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十四年前。
私達はとても不思議で、そして怖い体験をした。

まず不思議な事。
体が若返った事と「異世界」に飛んだ事。

怖い体験は…
私達には無かった魔力の元を無理矢理入れ込まれた事。
いや…その前に行った世界で私は魔法少女でしたけど。
とにかくそのお陰で私達はオーバーSランク魔導士となりました。

あれから十四年も経てば色々ある訳で。
元から居候としてご厄介になっていたなのはさんに娘が出来た事。
そして昔々ゲームとして知っていた世界を救ったりなんだり。
その世界の住人の声を充てた人はとても複雑そうでしたが。

とにかくもうすぐ十五年。
私は高校一年生。
そしてもう一人…同じ境遇に陥った鳥海浩輔さんも高校二年生になる。

そして我が家の(私達は居候だけど…)末っ子ビィビィオも四年生になります。

「そっちは大丈夫?」
『えぇ!そっちの技術やらなんやらが生きてるわ!』
「通信システムも良好みたいだね。」
『ほんっと便利だわよ。特におっさん!なかなか捕まんないんだか…ジュディスもか…』
「てゆーか皆、でしょ?どこかの誰かは全くと言っていいほど連絡取れないし!通信
システムの調整があんのにあの戦闘バカめ…」
『全くよ!』
「その代わりエステルは長々と通信がね…」
『あぁ…』

彼女はリタ。
現在生活システムの為の機器を作ろうとしている天才魔導師殿。
魔法のシステムは違うから使えないけど、魔導器…ブラスティアの代替品を、私達の世界のシステムともう一つ私達が助けるのを手伝ったエフィネアという世界のシステムを応用して作ろうとしている。
アスベル達も元気かな。
どちらの世界も、今急速に時空管理局のシステム導入で忙しくてあまり連絡は取れない。

『んでさー。』
「うんうん。」
「水華ー。ご飯にするよー。」
「はーい。んじゃリタ、またね。」
『はいはい。またね。』

通信を切って一階に降りる。

「おねーちゃんっ早く早く!」
「はいはい。ごめんなさい、手伝わなくて…」
「良いよ。リタちゃん?」
「うん。途中報告ね。通信システムとかその他諸々順調だって。」
「リタさんって…確か新しい管理下世界の?」
「そう。なのにあの戦闘バカ共と来たらっ」
「また連絡取れなかったのねー。」
「唯一取れるのがリタとエステルとフレンだけなんて!!通信シ
ステムってかデバイス調整報告が出来ないぃ!!」
「おおおおねーちゃんが荒ぶってる…」
「まぁまぁ。連休に見に行くんでしょ。」
「3発位バスターぶち込んでやる!!」
「はいはい。その前に晩ご飯。浩輔君も行くんでしょ?」
「うん。」

あ、ちなみに浩輔さんははやてさんの所に居候。
理由?
…ザフィーラがいるから、だって。
やっぱ男(犬だけど)がいると良いのかな。
女ばっかより。
いや向こうも女ばっかだけどな。
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