□異世界転生
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「やらぁっ!!」
「はっ、そんだけ乱れてて嫌はねぇだろ?」
「ほら、こっちも。」
「んひぃっ!!!」

あっという間に拘束されて、あっという間に3Pとか!
もう身体がしんどいよ!
意識が途切れた後。
目が覚めるとベッドだった。

「おう、起きたか。」
「っ!!」
「悪かったな…あの後精霊達に怒られた…」

へ?

「あー、ここんとこ毎日だったんだろ?疲れてたから花浴してたって聞いてな。」
「満月の後は…欲の方が勝つ…激しくして済まない。」
「い、いえ…」
「俺ァ二年のレオンハルトだ。レオでいいぜ。」
「同じく二年のヴォルフガングだ。ヴォルフでいい。」
「あ、はい…レティシア、です。」

と、バサッと音がして。
見ると季珱が居た。

「…」
「おう、鷹の。どうした?」
「…薬湯を持ってきただけだ。…」
「睨むな睨むな。仕方ねぇだろ?」

薬湯を渡された。
なんで良くしてくれるんだろ?

「…」
「そういやお前、番を取り下げたらしいな?」
「ああ。俺の番はレティシアしかいない。」

ええ…

「分からいでもないが…」
「特に狼族と鷹族、梟族は森の精霊を大事にするからな。」
「ああ、崇める精霊の違いか。」
「ああ。獅子族は風の精霊だろ?」
「ああ。」

風の大精霊は身内には居なかったかな?
ああ、いた。

「ひいお祖父様がね、風の大精霊だよ。」
「は?」
「お祖父様…学院長はハイエルフと風の大精霊のハーフだもん。」
「マジか!」
「瞳が別色なのはその流れだからか?」
「んっと…蒼はね、お祖母様が氷の大精霊なの。紫は知らない。」
「紫の瞳は花精霊に多い。」
「そうなの?」
『そだねー。大抵植物系統のは緑とかの奴が多いけど、紫は花精霊に多いかも。花精霊は紫とピンクが多いかな?』
『レティシアは、森の大精霊の娘だからお花って感じなのかもー。ベリカード様は花付けない木だけど、レティシアは花つける木だと思うよー。』

なるほど…

「獣人は住まう自然にいる大精霊を崇める。大抵狼は森の大精霊だが、稀に氷の大精霊を崇める種族もいる。」
「ほぇー」
「フェンリルなんかはそうだな。」
「アイツら自身氷属性だしな。…おっと…授業が始まるな。」
「そうだな。それじゃあ失礼する。」

何ともあっさりしている…

「普通はそんなものだ。…大丈夫か?」
「うん。」
「…あ。そうだ。」

ん?

「義姉上からこれを預かってきた。」
「?」
「シエラ、というハイエルフが兄の番なんだ。」
「っ!お姉ちゃん!」
「なるほど、それで少し似ていると思ったのか。」

これは…

「卵?あ、もしかして成人の儀のやつかな?」
「成人の儀?」
「うん。ハイエルフは成人する時に卵を1つ貰うの。孵すまでが儀式。」
「…魔物の卵なのか?」
「違うよ。んっと…」

なんて言えば良いのかな?

「んー…」
「それはリシエントの卵か?」
「っ!!学院長…」
「あ、お祖父様。うん。お姉ちゃんから来た。」
「本来は母親の役目というのに…」
「これは一体何なのですか?」
「それは…説明がしずらいな。人により孵った後の形態が違うからな。」
「?良く分かりません。」
「んっとね、シエラお姉ちゃんは多分弓を使ってたと思うの。」
「ああ。素晴らしい弓使いだ。」
「それはリシエントの卵から出てきた物だよ。でもすぐ上のお姉ちゃんはわんちゃんが出てきたよ。」
「??」
「その個人の「最も相性の良い攻撃手段」が出るのだ。私はこの杖と魔導書だ。」
「つまり武器?」
「でも無い。」

わんちゃんが出てきてるし、確か水神族にお嫁に行ったお姉ちゃんはヒラヒラの布が出てきたはずだ。

「犬…もしや従魔?」
「かもしれんが…少し従魔とも違うな。何にせよそれを孵す故に戦えると判断し、巣立ちを許される。それがハイエルフのやり方でな。」
「なるほど…」

所でお祖父様はどうしたの?

「ああ、土神の者から辞退を申し入れられた。精霊の試練をクリア出来なかったのだ。」
「相性的に木属性の方が有利だからか。」
「そうだな。それと…」

ん?

「鷹族季珱と水神族トリステルからお前に婚姻の申し入れがあった。」
「っ…」
「私としては鷹族の方が相性も良い為迎え入れたいが…」
「あの水神族…確か長の子だった。」
「ああ。どちらの種族にもこの子の姉が嫁いでいるでな…水神族とも相性自体は良い。レティシアはどうだ?」
「あの人…怖くてやだ…」
『嫌がるレティシアを朝までしたんだ!!だめだめだめ!!』
「…なるほどな。まぁ水神族は神に連なる故か尊大だな。まぁ、良い。まずは季珱。レティシアと共にベリアードの元へ行け。」

パパの所?

「精霊の娘は婚姻の申し入れた者を親に引き合わせ試練を課す。しばらくベリアードの元に行くと良い。」
「分かった。」
「早速行こう。」

そだね。
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