アイドル2

□ツキプロファンタジー
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世界は人間が知らないだけで、神話はまだまだ生きている。

「っ………ここは…」

私はそれを知っている。
何故なら私は…


「…武器を調達しなくちゃ…」

とにかく。
いきなり目の前の景色が変わった。
いる場所も。

「…ならこれはチャンスと取ろうじゃないか。」

十年前。
私は人間界とは違う場所にいた。
だが、人間がいう所の「神話」や「空想」の世界は私にとって「当たり前」。
そしてこの状況を何とかしたいともがき無駄に終わってきた。

「っ…魔力が…」

魔法も当たり前だった。
なのに私の魔力は封じられている。
人間と同じよう…

私は仕方なく人間で隠れ住む事になった。
そんな中訪れたこの好機は逃せるものではなかった。

まずはここがどこなのかを知らねば。

森の、神殿。
こんなのはたくさんあるから特定しずらい。
中を調べる必要がある。

「…様式も神殿だと似たり寄ったりか…」

だが、少し舞い上がってる自分がいるのも否めない。
だって明らかに人間界の様式ではないから。

「…」

奥に進むと、人の気配に身を寄せる。

「…」

中を伺うと何人かの男と今の私と同じ位の女2人、か。

「ん?…もしかして、君もいきなりここに来た人?」
「っ!?」

気配を絶っていた筈なのに気取られた!

んん?

「…SolidS…」
「はい、SolidSの世良里津花です。じゃなくて…」
「…まぁそうですね。」
「女の子?」
「ああ、翼、志季、大。」

SolidS勢揃いね。

「…なぁ、やっぱ無理か?」
「仕方ないだろう…どんな事が起こるか分からんからな…」

ふと見たのは、SolidSは中に入りたく無さそうだということ。
これは。
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