アイドル2

□ツキプロトリップファンタジー
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私、霧澤水華。
目の前。
大人気アイドルの一人、奥井翼氏。

「来てくれてありがとおおおおおお!!!」
「…はい?」

いや、抱き着かれて泣かれる理由が分かりません。

「いやぁ、急にごめんね?」

そう言って近付いて来たのはProcellarumの白き魔王霜月隼。

「…森?」
「実はね?実に不思議な事に僕達もいきなりここに来たんだよ。」
「はあ。」
「で、僕の魔力で「この状況を打破出来る人」を召喚してみた所、なんと君が召喚されましたぁ。」

はあ…
いや、あの…感動している所申し訳ないですが…

「普通一般底辺女子に期待されましても…」

頭パンクしそうなんですが?

「そうかい?でも召喚されたのは君だし…」
「とりあえず…」

現状の打破…ねぇ?

「…最近のハマった漫画だと。ここは異世界ですよね。」
「そうだね。魔物も普通にいる。」
「…魔法とかあるんでしょうか?」
「こちらに来た時に全員持ったみたいだけど。」
「うーーん…メニューウィンドウとか出たり…」
「あはっそんな便利な物…」

出た。

「出たー!!」
「スキル、
ステ、あと使える技とかですか。」
「曲芸師…」
「アイドルだからでは?」
「隼は?」
「うん、出たよ。」

白き魔王って書いてますけどね。

「そうだねぇ。」
「マジか。ええと…名前…」
「霧澤水華です。」
「水華ね!改めて俺奥井翼!さっきは感動のあまり抱き着いてごめん。」
「いえ。」
「僕達がここに来たのは三日前。」
「突然だったから思わず隼の仕業かと思ったら…」
「僕今回は何もしてないよ。そしてここに来たのは僕達と…」
「グラビの始…というかリーダーズは全員揃ってるよ。あと俺、里津花、春、郁、まもちゃん、廉、壱星。」
「とりあえず安全そうな所に身を寄せてはいるんだ。」

ふむ…

「それでよく分からないけど儀式に使えそうなここで状況を打破出来そうな人を召喚してみた訳さ。で、君が来た。」
「とは言っても…私本当に普通ですよ?」
「そうかい?」
「…普通の子がサバイバルスキル持ってる?」
「うちの家族キャンプ好きで良く家族で外国行くから。」
「わお。」

理科の応用とかしたら普通にサバイバル行けるけどね?
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