アイドル2

□ツキプロトリップ
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私の人生は。

三十半ばで終了した。

ハズだった。

目の前に白き魔王「神様だよ☆」白き神が鎮座する以外は。

「あのー…まさに外見十二の月のアイドルの十一月さんに激似なんですがー…」
「うん。まぁあれは世を忍ぶ仮の姿さっ☆」
「…」

さらっと暴露…

「魔王なんじゃ…」
「ここでは白き神だよ?」
「あ、はい…すんませんした。…で、何故その白き神の前に私?」
「んー…いやね?ちょっと気になる話を漏れ聞いたんでね?アルビオーンでちょちょいとやって来てみたんだよぉ。どうやら貴女の寿命は些か不具合で潰えたみたいなんだ。」

あん?

「どうも…貴女の寿命はまだまだあったのに、誰かのものと入れ替わったみたいなんだ。」
「へぇ…」
「しかもあちらの神はそれを隠そうとしていてね?」

なんだと。

「…神が「事実隠蔽」かよ…」
「そう。で、流石に酷いよねー。で。」

あん?

「どうだい?アルビオン王国の一人として転生してみない?」
「…まぁ、別に…」
「特別に僕の配下として様々な特典はつけてあげられるよ?」
「行きましょう。今すぐに。」
「早い
。」

でも特典?
流石に生半可なものでは納得しないんですが。

「えー、好きなスキルとか。ああ、容姿もある程度は希望に添えられるよ。」
「す、スキルって…」
「まぁほら手違いだからさ?あちらの神がやってくれるって☆」

神様(らしき人達)が泣いてるよ…

「どうする?」
「まぁ人並みには可愛くはありたいですね。あとスキル…ああ、白き魔王の部下でしたっけ?」
「神様ね。」
「んじゃー…絵が上手くなりたい。」
「あれ?そんな事?」
「私、絵を描くの好きなの。上手くなりたくてずっと練習してたけど向上もしないんでね。あとは…手先の器用さ。これも手芸好きな割に不器用だから。料理が出来るのは女の子としては必須。あと…」
「うん。」
「…自然を操る魔力、とかほしーね。ほら魔王の部下だし。」
「ふふっそれ位はお易い御用さ☆」

魔王否定しなくなった…

「あと…まぁ、魔王様には敵も多いでしょ。財閥だから。」
「まーねー。」
「じゃ。薬の調合と知識、運動神経、隠密スキル全般下さい。」
「それは、なんで?」
「そういう「敵」から護るのも、部下の務めでは?というか…それなら媚
薬とか作れる「うん、今すぐあげる。」食い気味お疲れ様です。」

そんなに欲しいかカリスマ王の全てが。

ま、そんなこんなで私はこうして転生する事になった。
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