アイドル2

□SolidS里津花相手
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「お疲れー」
「お疲れ様でーす」

本日の一大イベント、無事終了。

私、霧澤水華。
26歳。
バレーやってたわりに背が伸びなかった元バレー部員。
高校卒業と共に地元を離れ東京で頑張ってます。

そして本日、このイベント会場では、アイドルや歌手のイベントがあり。
私はそのスタイリストとしていました。

帰ろうとした時。

「…っ…はぁ…」
「…世良、さん?」
「っ!?…あ、ああ…スタイリストの…お疲れ様です。」
「お疲れ様…ああ、もしかして出待ちの女の子いっぱい?」
「え、ええ…流石にアレをやり過ごすのは至難かな、と…」

見てみるとすげー女の子達。
良く集まるねぇ。

「はぁ…皆仕事あるから先に車だったし…」
「あらぁ……」
「…」
「じゃ、脱出の手助けをしましょうか?」
「え?どうやって…」
「そんなの…スタイリストがいて、やるのは一つ。」
「…まさか…」
「私服、割れてます?」
「い、いや…」
「じゃ、やっちゃいましょー!」

私の得意分野!!

「…久しぶりに女装したよ…」
「あらぁ…まぁ私服はそれで問題ないのでウィッグとメイ
クだけですけどね。私と一緒ならスタイリストでも問題ない。更にこれをどーぞ。」
「?スタッフパス?」
「流石にそれ付けてるタレントさんはいませんからね!」
「…ありがとう…」
「なんの。じゃあ行きましょ。」

で、出る。

一瞬視線を集めるも、あースタッフかーっていう視線。
その中を堂々と歩き、駅。

「そろそろ落とします?」
「あ、ううん。どうせならこのままご飯行っちゃおうかなって。こんなに堂々としてるの久しぶりだし。」
「あー、アイドルさんですもんねぇ。」
「ええと、今日お礼も兼ねて…夕飯、どうですか?」

え、いや大丈夫なの?

「え?うん。元々外食するつもりだったから。」

ま、まぁ…バレはしないだろうけど…
と、そんな感じで晩ご飯を一緒にする事になった。

ううん、未来ってどうなるか分かんないものだなぁ。
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