アイドル2

□ツキプロファンタジートリップ2
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私は霧澤水華。
夢とアイドルに恋する高校2年生。

そんなある日。
パソコンに変なメールが届いていた。

『魔法を使いたくないですか?』

という。

勿論そういうのは大好きだ。
答えは勿論yes。

すると、文面が変わる。

『欲しい物はなんですか。』
「欲しい、もの?」

魔法の流れから考えると全属性のチートさんだ。
ついでにサバイバルスキルと魔術特化スキル、それから魔法の世界なら当然剣やなんやもあると仮定しての武器スキル。

うん、勇者?

正直特に何もある訳ではないので、適当に且つ真剣に返信する。

ああ、憧れのアイドルさんが一緒なら嬉しいよね。
ああ、でも対人スキルはカスなのでそこは欲しい。
うん、でもこれはいっか。
そしてもう一つ。

何かを作ってみたい。
布だったり、薬だったり。
そういうの、作ってみたい。
あー、料理スキルも欲しい所。
更に言えば人生やり直してみたい訳で。
ついでに容姿も変えたい訳で。

ブスだなんだと苛められる日々。
両親も可愛く育つ弟と妹が大好きで。

私も可愛く生まれたかったよ。

なんて
沢山書いてみれば。

『了承しました。では、新しい人生をお楽しみ下さい。』
「へぇー…ん?」

座る椅子の下。
に、ぽっかり穴。
で、落ちる。

は!?

そうして私は意識を失った。



次に目覚めてみれば。

「森…の中?」

ランニング一枚、だけどそれでも大きい。

推定年齢3から4歳。

小さくね!?

「…おっきい木…」

ん、私今この木から出てきたよね?
出てきた場所を見ると、大きな木の洞には凡そ木の中とは思えない幻想的な空間。
日は差してるし、根っこや床には苔(っていうのかな?)などが生えてて柔らかい。
湧き水もあり。
小鳥も舞い降りる。
うん、ファンタジーチックな木の部屋です。

そしてここは木の中腹で、葉っぱも枝も何もかもが規格外。
この木だけが大きく、辺りを一望出来ます。
が。
ええと、私はこの木から産まれました?
一応子供でも人間サイズだけど?

そして、泉を覗けば。
フワッフワの薄い金の髪の、紫の瞳の女の子。
ベリーお姫様。
ってこれが私!?

…ええと…誰か状況説明を下さい!!
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