アイドル2

□ツキプロファンタジートリップ
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あれから数ヶ月。

「お姉ちゃん!」
「ん?」
「向こうでマックルの巣を見つけたよ!」
「あら。」
「卵温めてたんだ。」
「そう。あんまりお邪魔しちゃダメよ?」
「大丈夫だよー。」

世界樹の元に来て、世界樹から沢山の事を教わった。
リルの成長は凄いもので、見た目は4歳程度なのに、もう魔法も、言葉もしっかりしている。
私も剣や武器の鍛錬が出来た。
そして世界の在り方や、真理等も学んだ。

『そろそろ行くか?』
「ええ。異変があるのなら、それを排除するわ。皆も助けなきゃ。」
『すまないな…本来異世界人はこの世界に産まれる勇者を手助けしてもらうものなのだが…』
「仕方ない。そういう事もあるわ。ありがとう女神様。」
『なに。女神と言えど何も出来んよ。』

世界樹が成長すれば守り人として精霊を生み出す。
それが女神だったり、になるらしい。

「リル、行くわよ。」
「うん!女神様、行ってきます。」
『ああ。お前も大変だろうがしっかりな。』
「はい!」
「…」

ここも、狙われたら困るから大型結界を張る。

箒に乗って、とりあえずゲライドさんを探してみようか


「お姉ちゃん。あそこ。」
「火の手ね。」
「行ってみる?」
「ええ。あの阿呆の兵ならぶっ飛ばす。」
「お姉ちゃんは激しいよ…」

今では箒も操縦出来るほどリルの才能は良いものだ。

「ん?」

近づくと、兵士は予想通りだけど、予想外の人達。

「…うそ…召喚されたの私だけじゃないのね…」
「知り合い?」
「知り合いというか…まぁ有名人かな。」

私の好きなアイドル達がそこにいた。
そして、兵士が連れていた奴隷が。

「ん?っ!!アイシャ!!」
「っ!お母さん!!」
「リル、行くわよ!」
「うん!!」

さあ、返して貰うわ!
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