アイドル2
□ツキプロファンタジートリップ
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「…?」
起きたらそこは別世界でした。
ある日私は異世界に召喚されるという不思議な体験をした。
目が覚めれば森の中の家。
「?」
「気が付いたか。」
そして私を助けてくれたのは、エルフだった。
ここはエルフの村の一つ。
私はこの近くの滝壺に落ちてきたらしい。
良く死ななかった私。
見慣れない服に言葉は通じれど文字の読み書きが出来ない私。
この村のエルフは世界最古の集落だそうで、私が異世界からやって来たのだと推測、そして手厚く優遇してくれていた。
文字を教えてくれて、森での生き方を教えてくれて、そして。
「いいか、ミズカ。全ては巡り巡るもの。魔力も同じだ。地に足を付けるのだ。」
「はい。」
長老(イケメンすぎる)の元で修行してる。
ここのエルフはまだ人間と交流がある方で、そこまで閉鎖的ではない。
元の制服に似せた服も可愛い。
エルフ仕様なので草感が否めないが。
私は魔力が高いらしい。
魔法を学んでいます。
自然の中で生きてく術も学んでいます。
「人間の世も平穏になれば良いのだがな…」
今、人間の国は五つに分かれ
ていて。
その内の三国は「悪」に傾いているそうだ。
奴隷制度に高い税金。
それだけ聞けば充分だ。
ここは魔法で護られている。
人はあまり来ない。
「……酸っぱ!!!」
「ふふっミズカ、ハズレね。」
「くそう…なかなか甘いのに当たらない…これだ!!!………酸っぱ!!!」
「ふふっミズカの直感は魔物にしか働かないねー。」
「むぅ…そこだぁ!!」
「ギャッ!!」
「晩ご飯ゲット。」
「「「ホント野生ねぇ…」」」
うむ。
同い年(位)の女の子とは良く遊びます。
そしてここにいて、分かるのは、ここのエルフは寛大だということ。
私が目覚めてすぐに、別の集落から追われて来た人達がいた。
その中にいたのはエルフのお母さんとハーフエルフの子供だった。
私の知ってるエルフはそれを忌むべきと迫害するのだが、ここの人達は受け入れていた。
「おねえちゃん。こんにちは。」
「リル。こんにちは。お散歩?」
「うん。おかあさんにマルのおはなをつんでくるの。」
「そっか。じゃ、一緒に行こっか。」
「うん!」
薬草も取りに行かなきゃ。
これが運命の分
かれ道だった。