アイドル

□幼馴染みはリッカさん。
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『本日のゲストは、SolidSの皆さんでしたー!』

はい。
私の幼馴染みの片割れは。
今日もキラッキラでした。

「…どーよ、最近。」
「締め切りバンザイ。」
「あっそ。んで?リッカと連絡してないと。」
「んな時間あったら締め切り間に合うなぁ。」

私、霧澤水華は現在人気急上昇中のアイドルグループの一人と幼馴染みです。
これでも作家です。
基本的にファンタジー…いわゆるラノベしか書いてません。
たまにミステリーも書く。
というか元々ミステリー作家だったけど。
どうしてもファンタジーにしたくて。
そんでもって挿絵も描きたくて。
ラノベに変更。
もうすぐ一期終わる。
が、それを全く幼馴染みに報告しねーもんで、中二から幼馴染みに加わったコイツ…市元四葉(男)に居酒屋に連行説教。
うるさいなぁ…仕方ないじゃん…

「アイドルになって更に手が届かない存在だけどさ。たまには連絡しろ?」
「んー…無理?」
「お前なぁ…」
「だって連絡したらアイドルなのに元のリッカちゃんになっちゃうじゃん。」
「…否定出来ねぇな。」

そう。
SolidSのメンバー、リッカこと世
良里津花は私の幼馴染み。
四歳から。
高校卒業を期に離れたけど…

「寂しいとかないわけ?」
「…」

無い。
と、言えば嘘になるが、リッカが楽しければそれでいいと思う。
まさかアイドルになるとは思いもせんかったが。
四葉とはそこそこで別れ、家に戻れば。

「「せんっせーーー!!」」
「んぁ?どした?」
「パパパパソコンから火ぃ吹いてます!!」
「なんだと!?」

アシスタントが言った言葉に急いで部屋に。
煙上がってんじゃねぇか!!

「真夜ちゃん…篠田さんに連絡…」
「はい!!」

原稿…送った後で良かったなと。
締め切りバンザイ…
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