アイドル

□里津花さんほのぼの?
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それはある日の事。

「「…あ。」」

偶然見つけた感じの良い雑貨。
取ろうとしたら。
男の人とかち合った。

「…あ、すみません。どうぞ。」
「え、あ…いえ、どうぞ。」
「「…」」
「あ、それ大きさ違いでもう一つありますよー。」
「あ、なら俺はそれで。どうぞ。」
「あ…すみません…」

優しいお兄さんだったなぁ。

「(綺麗なお姉さんだったなぁ。)」

これが、私と彼の始まりでした。

あれから数日。

「…ふっ…気づけば2日経ってるって…どうよ。」

論文を仕上げなければとパソコンに向かって。
漸く空腹と眠気に襲われ時計を見ればなんと二日も経ってる。
自分が怖い…
だけどそれでも時間に追われる事の無い生活にのんびり出来ている。

「ビバ印税っ」

お気に入りの紅茶を飲みながら白んでいく空を見ていた。
と、このマンションの下のちょっとした公園に男の人が二人。
ランニング?
いいですねぇ。
私は…

「うっ…まぁ流石に二日も、ね?」

冷蔵庫になんにも入ってなくて。
コンビニに向かう。

「流石に目が疲れた…」

と。


「…え。」
「ん?…あ。」
「お、おはよう…ございます。」
「お、おはようございます…」

この前の優しいお兄さんが居た。
ランニングしてる人はあの人だったのか…

「知り合い?」
「あ…うん、この前ちょっとね。」
「あ、すみません…ちょっと買い物があるんで…」
「あっいえ!」

こ、こういう時他になんかある!?
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