アイドル

□里津花お相手
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「…」

私、霧澤水華。
20歳。
大学生です。
私の目の前。

「…おはよ。」

ああっ今日も麗しい笑顔だね世良君!
じゃなくて!!

「…えと?ここは?」
「んー…オレの部屋だね。」
「…なんで?」
「それは…酔ったから?」
「…」

混乱する頭。
いや!いやいや!
それよりもだ!!

「…なんで…ベッド?」
「寝た、から?」

いやいやいや!?

「…ふふっ別に何にも無かったよ?とりあえず霧澤さんが酔うと笑い上戸になるってのとすぐ寝そうになる事は分かったけど。」
「…はい?」
「覚えてない?」
「…バーでいきなり合コンみたいに?」
「うん。その後、霧澤さん騙されて強い酒飲まされてたの、分かる?」
「…???」
「最後に美味しいって飲んでたの、あれ度数二十のやつ。オレでもキツイよ。」
「!?」

なんですって!?
…待って。
それでなんで…

「本当に何にも覚えてないんだ?」
「覚えてたらこんな混乱しないよ…」
「(してる?してるか。)あれ、飲んでからオレの隣から動かなかったんだよ?」
「へっ!?」
「…本当に覚えてな
いんだ。他の奴が下心丸見えで寄ってきたら「やだーっ」って言ってオレの所に来て…ずっと隣にいたけど。」

しっ知らない!そんなの知らない!!!

「多分…知り合いだから、だと思うんだけど?」
「ま、まぁ…小学校から同じ学校…だけどね?」
「うん。良く知らない人より世良君は知ってるから世良君といるって言ってたけど…」

全く記憶に…まって?だとしても何故世良君の部屋に!?

「んー…それは…」
「それは!?」
「霧澤さんが可愛かったから、かな?」
「ふぁ!?」
「…ふふっうそうそ。単に霧澤さん送ってる最中に寝ちゃって家が分かんなかったからだよ。電車で寝ちゃったんだよ。」

いや、うん…良く寝ちゃうけど…
何故寝た私…

「一人暮らししてるのも初めて知ったよ。」
「う、うん…いや…世良君も一人暮らしなんだね…」
「うん。…とりあえず。」
「?」

ここで世良君が私に何か掛ける。
…シャツ?

「それは、あんまり人に見せない様にね?」

今の、私。
キャミソールのみ。
いや、下着は着けてる。

「っー!!!!」

良く見たら。
世良君…上裸っ!!

昨日何があったの!?
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