アイドル

□里津花
14ページ/14ページ

クリスマス当日。
私は学校です。

つい昨日。
里津花さんのご両親に挨拶に行きました。
で、クリスマスプレゼントでスマホをプレゼントされてしまった…

そしてそのスマホには里津花さんの着信。
なんだろう。

「もしもし?」
『あ、水華?今は…学校?』
「ええ。どうかしましたか?」
『うん、ちょっと…助けて欲しいんだ。』

あら?

『考えてた料理だと…どうも育ち盛りには少なくてね…でももう手一杯で…』

まあ。

「なら行きます。店も今日は休みですし。」
『っありがとう!』

里津花さんも大変だな…

メールで送られてきた場所に向かう。
と。

「茉莉?」
「ほ?水華?」
「友達かい?」
「うん。」

茉莉とプロセラの魔王こと霜月さんが前を歩いていた。

「何故一緒に?」
「昨日!始ファンクラブのオフ会があってね!」
「始さんへの愛を語らい確かめていたのよ!!」
「「ねー。」」

…ガチ始ファンが増殖したわ。

「水華は?なんで?」
「里津花さんが料理で困ってるからヘルプ。」
「料理?」
「ああ、今日はツキノプロのアイ
ドル達でクリスマスパーティなんだ。確かに育ち盛りの子らがいるから大変だねぇ。」
「ふむ。ならばあたしも手伝うよ!」
「そう?」
「茉莉の菓子は美味だから楽しみだねぇ。」
「未来のパティシエですから!」

うん、デザート系は強いよね。

「まぁねん!」
「去年惜しかったよね。」
「…まぁ天才様がいるからね…」
「本当要君お菓子天才だよね。」
「水華には他に対する敵対心というものはないんかい!!」
「別に?敵はイタリア。」
「「は?」」
「イタリアンで名を残そうと思ったらノンノを倒さないとね。」
「…身内が神だと大変だねぇ。」
「うちの家族全員料理界だからね。」
「お父さんは違うんでしょ?」
「…」
「ああ、はいはい。」

別に父さんはどうでも良い。

「あ、水華…って隼。」
「やあ。」
「あっ隼さんどこ行ってたんですか?」
「ただいま。」
「ん?隼…またオフ会に行ったのか?」
「(始さん!!)」
「(そわそわしてる…)」
「君への愛を皆と分かち合う事も大事だからね!!」
「はいはい…って君は確か…」
「会員No.2の玉城茉莉ですっ!!!」
「い
つもありがとな。」
「っ!!!」
「No.2とかガチ始ファンじゃん…」
「伝説の一桁No.の人が増えた…」

皆そこにざわつくのね。

「ごめんね水華。」
「いえ。どうせ特にやる事も無いですし。」
「…ごめん…」

何故謝るんですか…
次の章へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ