□うたプリほのぼの
1ページ/58ページ

昔から。
人を綺麗にするのが好きだった。
その代表者は「お兄ちゃん」だ。
そのお兄ちゃんが芸能人になった。
そのお兄ちゃんを私は誇りに思っていた。
そんなお兄ちゃんに私は何をしてあげられるかな。
そう考えた時、綺麗にするのはどういう事かを考えた。

出た結論は…


「…え?ちょっと、ごめんもっかい言って?水華ちゃんが何!?」
『うん、大学出て必要な資格も技術も知識も得られたから帰るって。』
「帰るって…どこから!?てゆーか今まで家に居たんじゃないの!?」
『ん?聞いてないのか?水華ちゃんは医者と薬剤師の資格取るためにアメリカの大学出て、オーストリアで医者免許取って、パリで美容師の国際の資格取って帰って来るんだよ?林檎には言ってるもんだと…』
「聞いてないわー!!」

…お兄ちゃんの叫ぶ声が聞こえた様な気がする。

「…」
「どうしまーした?」
「いえ。ちょっとこの後の兄の反応を予想しちゃっただけで。」
「ほうほう。少し広めの部屋にはしていまーすが、生憎相部屋になってしまいまーす。」
「それは大丈夫です。」
「それから…」

ノックの音の後。
入ってきた男
の人と同じ位の女の子。

「社長…おっとお客か。」
「構いませーん!ミス水華。こちら代表取締役でアイドルの日向龍也さんデース。」
「知ってます。兄がいつもお世話になってます。」
「ああ、ご丁寧に…って兄?」
「ヘーイ龍也サーン。」
「あ、ああ…ほら里菜。」
「は、はい…えと…これからお世話になります!」
「いえいーえ!龍也さんの家族はミーの家族同然!ゆっくり将来を見据えなさーい!」
「あ、ありがとうございます…」
「そして!こちらが今日から君と相部屋になる…水華サーン!」
「どうも。」
「えーと?」
「水華サンにはこれから、シャイニング事務所の専属スタイリスト&専属のメディカルケアをしていただきマース。」
「メディカル?」
「水華サンは、スタイリストになる為、まず人の健康管理も視野に入れ医師免許及び薬剤免許を取ったのデース。ちなみに早乙女学園医療学部の特待生!世界中の大学の協力を得て早急に資格取得をしまーした。そして!二年程パリのモード学園にてスタイリストとして優秀な成績だった為、予定よりも早くシャイニング事務所に来ていただきまーした。林檎サンにバレない様にするのは骨が折れまし
たけーど。」
「すみません。兄には少しイタズラをしたいもので?」
「hahahaha!」
「林檎?兄?」
「改めて。月宮水華です。まぁ血は繋がってはいませんが、月宮林檎は私の自慢の兄ですね。」
「へぇ!」
「兄の為に、バーット、輝ける人の為の夢…社長室まで押しかけるその熱意!そしてやり遂げるその天才ぶりを評価し、ミーが持てる全てを掛け、後押ししまーした。…しかし…」
「ん?」
「外科まで取る必要ありまーしたか?」
「予想外の事態に対応出来ずして何が医者ですか。」
「HAHAHA!その意気やよーし!ではでは、皆さんに挨拶としましょー!!」

本当、シャイニーさんには世話になった。
さー、お兄ちゃんどんな反応かなぁ?
っていうかこの子…どっかで…
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ