□うたプリほのぼの?
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冬の夜。

私は異世界に飛ばされました。


「ここ…どこ…」

冬の服を着ていても。
コートも靴も履かない私に雪がチラつく天気はタダでさえ苦痛でした。

「どうしたのかな?」
「?」

そんな中で声を掛けてくれた人がいました。

「…」
「そんな路地裏で、どうしたのかな?」
「わか、りま、せん…気づいたらここに…」
「オゥ…お嬢ちゃん名前は?」
「…水華…」
「…」
「水華、です…」

ヤバイ。
本当の事は話しても信じてもらえないだろう。

「お母さんは?」
「分かりません…」
「お父さんは?」
「…分かりません…」
「ふむ…」

記憶喪失だと思ったのだろう。
男の人は私を病院に連れて行ってくれました。

「…ふむ。やはり記憶喪失ですね。」
「戻るのですか?」
「こればかりはなんとも。記憶喪失は心に大きな傷を負うか脳にダ
メージを負ってなるものです。脳に影響は見られないので、何かしら精神的ダメージがあったのでしょう。」
「なるほど。」
「このまま戻らないという可能性もあります。そうなると…色々社会的立場がありません。早乙女さんの頼みですので、今回は記録は残しませんが…次に何か病院に関わる事になるなら早く戸籍を作らないと。社会保障すら今の彼女には…」


難しい話しは分からない。
けれど、このままだと私なんかヤバイ?

「…水華。」
「?」
「これも何かの縁でしょう。私の娘になりなサーイ!」

それ、拒否権無いですよね。
で、何故か子供の私でも分かる位幸運にも住む家もそして家族も出来たのでした。

「…は!?子供!?」
「娘って何!?」

で、夜中なのに叩き起された日向龍也さんと月宮林檎さんには申し訳なかったです。
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