仮
□ほのぼの3
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この世界はくだらない事何かが多いと思う。
平和という名で仮初られた世界。
だからこそ、非現実的な事は受け入れられない。
…本当にそうか?
答えは否。
無理矢理、小ではなく大で来られたら誰も逆らう事は出来ない。
だけど。
平和に見えていた世界は突如終わる。
そして始まるのは新しい世界。
だけどその始まりは小さな事にして無力な人間では知る事すら出来ない。
けれども世界は回り続ける。
と、私は思う。
そしてこれは…魔法も何も無かった世界の人間だった私が「魔法の存在する世界」に転生した物語。
何故そんな事が言えるか?
それは私が所謂前世の記憶を留めているから。
あったって何の得になるか。
分からないが。
転生した自分の境遇にただ驚く。
今は何処かって?
それは…
『ふふっあなたったら。毎日触っても出てくるのはまだ先よ?』
『う…よ、良いではないか…』
『ふふっだそうよ?わたくし達の可愛い赤ちゃん。』
そう。
私は今…母親となる人のお腹にいる!!!
何たる事!
こんなの小説でも滅多にお目にかかれないだろう。
しかも。
二
人の話し方からするに…結構な身分のご様子。
まぁ…この状態でも自分が、どんな能力を持っているかなんて分かるんだけどね。
『む?』
『あら。ふふっ今日もまた時間を止めたわね。』
『ふうむ…我が子ながらここまで力が大きいと心配であるわ。』
『あら、大丈夫よ。だってわたくし達の子ですもの。ねぇ?』
うん。
私の力は自然という力を操る。
どうやら時を操る力はお父さんの力らしい。
ここで一つ悩む事がある。
…かっこいいお父さんがいいな。
って事。
前世では母親だけしかいなかった。
だから父親という存在も、裕福な家庭も羨望でしか無かったから。
早く生まれたいな。