混合世界

□ファンタジー的な?仮
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世界は不思議。
だけど、それだけでもない。

私は水華。
霧澤水華。
人間としての名前はね。
今日は入学式。
高校の。

何度目か忘れた。
それだけ長く生きてきた。
何度となく世界が作り替えられ、そして繰り返してきた。
完全な終わりを迎えたのは、私のせい。
そして残された私に残ったのは怒りと悲しみ、憎しみだけ。





だから私はあいつらを許さない。

だけど私は侵略者でもなんでもない。
だから最大限にこの世界に配慮しなくては。

私の世界に似たこの世界を破壊なんてしない。
させない。

「そして…セーラー戦士は守り人の器ではない。一番良いのは、何かしら。」

そして世界は廻り巡る。


この世界に神はいない。
魔王も、魔族も。

「ここがお父様の言っていた見捨てられた世界…魔法の息吹がないわね…少し辛いわ。」

でも魔法が全くない訳ではない。
隠されているだけ。
脈々と受け継いではいるようだ。

「…」

さぁ、10年待ったわ。
そろそろ返してもらうわ。
私の「家族」を。


入学式から1週間。

「霧澤さ
ん!!お願いします!」
「…します…」
「「します!!」」
「…仕事、忙しいのは分かるんだけど。全てを人に頼るのはどうかと思うのは私だけかしら。」
「「「うっ…」」」
「ごめんなさい…」
「…はぁ…仕事休みの日に教えてあげるから。」
「「「!!」」」
「ほんと?」
「あんまり言うと私が苛めてるみたいだし?その代わりケーキが美味しい喫茶店探してて。」
「喫茶店?」
「私喫茶店巡り好きなの。落ち着いたゆっくりと読書出来るような。」
「「「かしこまりました!」」」
「…がんばる。」

同じクラスに芸能人が四人もいるなんてどうなの。
シャイニング事務所の歌手声優蒼井翔太君。
ツキノプロのSix Gravityの師走駆君。
同じくツキノプロのProcellarumの神無月郁君と水無月涙君。
なまじ入試1位で新入生挨拶やったから…
まぁ話しかけられたのもそれだったし。
っていうかこの世界アイドル事務所多いわね。
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