婚活？
□トリップ
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で、誤解したまま彼は帰って。
「すみません…その、変な事になって…」
「あ、いや。それより俺もごめん。変に恋人みたいな…呼び捨ても。」
「いえ。大丈夫です。」
それより腕大丈夫かな？
「手、見せて。」
「え？」
「アイツ、結構強く握ってたでしょ。だから見せて。」
「い、いえ…これも大丈夫ですから！」
って振った手を構わず握る。
「っ！？」
「うん、今のところは大丈夫そう…」
ふと水華さんが大人しくて気になって見てみれば。
「っ………」
「(凄い…真っ赤！？)」
「あ、あの…その…離して下さい…」
「あ、あぁ、うん、ごめん…」
どうしよう！抱きしめたい！！
◇◇◇
「…ねぇ、やっぱり浩輔さんってあの声優の？」
「うん。知ってるの？」
「そりゃあ…姉ちゃん大ファンだもん。」
「マジで！？」
「お兄ちゃんもそろそろ落ち着いて貰わないとさー…」
へい、真治っす。
騒動を陰から見てました。
つかあの人もここに来てたのか。
「さっきの人…もしかして。」
「うん、姉ちゃんの元カレ。」
「なんつーか残念な人っぽいな。」
「まーね。」
で、姉ちゃんの真っ赤具合と浩輔さんの悶え具合にむしろ早くくっついて欲しいと願う。
「「「「「「じー…」」」」」」
「うおっお前ら何してんの！？」
「「「「「「別にー？」」」」」」
「はっ早くご飯食べましょっ！」
「あ、うん。」
姉ちゃんにはさ、本当に幸せになってもらいたいんだよ。
いつも、んでこれからも迷惑掛けるだろうけどさ、自慢の姉ちゃんだから。
こんなん死んでも本人にゃ言わねえけど。