□仮
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十数年前。
地球で大規模な自然災害が起こった。

それにより変化したのは生態系。
まず、生き物という生き物全てが魔法というものを得た。
そして、それにより格段に科学は進歩、また魔法…というより魔力を得た事による魔法魔術の劇的な普及と進歩。
何より魔族なる者や神の出現により大幅に地球の環境は変わった。

魔法には二種類がある。
1つ、魔法には属性があるが、魔力の元には属性がある。
これは複数個持つ者もいれば1つだけの者もいる。
これは魔法陣を出現させ施行する魔術とは異なり、個体の意思のみでの発動が出来る。
だが、これにはタイプが存在しており、発生のみ、操作のみ、そして発生操作どちらも出来るタイプと分かれている。

そしてもう一つ。
前述している魔法陣を使っての魔術。
魔術の使用は読み書きが出来る者なら誰でも使える。
近年、知性ある動物が増え、別に書き物が出来ずともその呪文を覚えれば魔法を使う動物が増えた。
まあこれは人に飼われた経験のある動物に限られる。
先日、魔導研究にて猿の魔法使用を確認したらしい研究報告が出たとか。
急速に、そして爆発的に魔法という文化は確立し、また
科学との共存も可能で、今では魔法科学という物まで存在している。

魔法科学の普及より数年。
既に学校の授業にも取り入れられている。
そして数年も立てば若い世代の魔法科学部門の儒教は遥かに広く深く浸透していく。

「…はい?今なんと…」
「ですから。あなたには翔世中学校3年F組の担任になって頂きます。」
「翔世…って…一応魔法科学のエリート校、でしょう?」
「おや、知っていましたか?」
「いや、一応卒業生…」
「ほう。」
「しかもFって落ちこぼれ…」
「そこまで知っていましたか。」
「…私も元、三年F組ですので。」
「あなたが?冗談が過ぎますよ。」
「まぁ…私の頃は落ちこぼれクラスとは呼ばれてませんでしたが。…しかし成績悪い子が集められてるのも事実ですね。私の場合は素行不良、が主な原因でしたので。成績は学年一位をキープしてましたけどね。」
「あぁ。それなら納得ですね。依頼は…学園側はエリート校の落ちこぼれクラス救済。わたし達は…」
「…はぁ…考える事がえげつなくて抜け目ないですね。」
「未来の人材育成です。」

…これが、私の運命を変えたわけではあるが。

「…副担
任…も新しく?」
「ええ。…まぁそちらも話題性を狙っていますがね。」

そう、これが、本当に私の運命を変えた事になる。
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