時の園

□ポケモン
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はい、食べに食べ、飲みに飲んだ忘年会も数日前になりました。

「帰り、本当に水華が運転でいいの?」
「ええ。というか飲まない私に代わってお願いします…」
「うん、まぁそれは大丈夫だけどさ。」
「でも飲んだら運転出来ませんから。」
「うん。」

そうなんだよね、おばあ様の所に行くんだよね。
で、明日は俺の実家ね。
あ、ちなみにキキちゃん達はお留守番出来るそうなので、日帰りとか一泊位ならお家です。

「黎、大人しくね。」
「うん。」
「(まー、多分俺の実家じゃあ知らん奴ばっかだから大人しいでしょー。)」
「あ、はい。」
「ん?」
「お年玉。」
「やった!!ありがと!!」

…うーん、黎ちゃんって幼い感じがまだ残るねー。
来年受験生なんだけどさ。

「ん?ここって…」
「あぁ、鶴見緑地ですよ。あのガラス張りの所が植物園なんですよ。」
「おーっ俺初めて見た!」
「夏に植物園来るとええねんで。」
「夏に?なんで?」
「あぁ、夏は高山植物の為に涼しくなりますからね。」
「ほーっ」
「…ちょっと寄って良いです?」
「ん?それは構わないけど?」
「ばぁちゃんにな
んか花買うていこな。」
「うん!」

なるほどね。

「おばあ様花好きなの?」
「まぁそれなりに。飾りっけが無いので頑張って育てて下さいと。」
「(笑)」

で、水華の指示通りに車を持ってってっと。

「これは?」
「うーん…それ前に有ったしなぁ…しかもすぐ枯らしてたしなぁ…」
「じゃあこれ?」
「それもなぁ…」

悩んでるねぇ。
と、視線をずらせば見える新種という文字。

「ねぇ水華。これは?」
「はい?」
「育て易いんだって。新種だし。花も可愛いし。」
「それじゃこれに!」

一色じゃちょっと寂しい感じなので同系色で纏めてもらって3つ買いました。
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