□異世界転生
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朝。

「起きたか。」
「っ!!」
「精霊族が狙われやすいというのは良く分かった。ここから出るな。」
「え?」
「…また来る。」

そう言って季珱は飛んでいっちゃった。
ここから出るなって…
そういう訳にもいかないんだけど…

とりあえず果物食べてから、散歩。

『姫には姫の最適な場所があるんだよー。』
「最適?」
『ベリアード様の最適な場所がここなように、姫にも一番力が強くなる場所があるんだよー。』
『今ベリアード様がその場を探してるんだー。』
『でも姫は木属性の他に水と氷と風があるでしょ?』
『場所がかなり限定されるみたいなんだ。』

そうなんだ。
そういう場所で自分の精霊樹を生やして住むんだって。
ここは昔パパが若い頃に作った精霊樹みたい。

また来るって言ってたけど季珱は来ない。
まぁとりあえず入水は毎日の日課なので今日は少し欠けた月を見ながらボーッとしてる。

季珱、激しかった…
そして気持ち良かった…

「ふむ。誰かが先に試練を突破したか。」
「っ!?」
「まぁ、良い。精霊族と交わるのも経験という事か。」

水神族のっ
急いで泉から出ようとするけど、まるで生き物みたいに水が私を捕らえた。

「ひっ…」
「ほう…水属性持ちか。」

同じ属性の魔法なら打ち消せる。
まぁ個人力量に左右されるけど。
水の縛りを解けなかった時点で水属性の力量は相手の方が高い。
そしてそのまま顎を持たれ、深いキスをされる。

「んぐっ…んんっ」
「抗うな。受け入れよ。」
「んはぁっ!!!」

ゴツゴツした指が膣を掻き回す。
季珱とはまた違う感触。
と、水流が足を持ち上げた。
手は縛られて足も両方持ち上げられて。
胸と秘部が丸見えで。

「いやっ…やぁっ」
「快感に抗うな。」

ねっとりと乳首を舐められ、時々噛まれる。
もう片方はくにくにと弄られ、時々弾かれる。
膣の指はとっくに無くなり、代わりに物凄い質量の陰茎を差し込まれる。

「ーーーーーーーーっ」
「なるほど、これは凄い…っ…」
「は、んぐぅっ」
「…ふん…」

ちう、と首筋を吸われる。

「ーーっ!?あっんぁっあぁっ」
「…普段は出しはしないんだがな…」
「え…?」
「決めた。お前は俺の一番の伴侶にしてやる。」
「っ!?なっ…はぐぅっおくっらめぇっ」
「そうだ。ここを俺で満たしてやるっ」
「やらっらめっやらぁっ」
「ふんっ」
「んひぃっ!!!」
「孕め、俺の子をなっ…精霊と四神族は相性は良い…お前はこの俺…水神族長第二子のトリステルの伴侶だっ」
「ーーーーーーーっ!」

ぶわっとお腹の奥に熱いものが広がって。
精液を流し込まれたと分かる。

「はっ…」

するすると水流に泉に戻される。
その途端。

「あひぃっ!!!」
「今宵は俺を刻め。存分に愛してやる。」

宣言通り、朝までずっと抱かれ、精液を流し込まれ続けた。
白んだ空を見上げて意識を飛ばした。
ふと、気付いた時。

「き、おー?」
「…」

季珱が抱いていた。
ゆっくり降ろされる。
ここは私のベッドだ。

『もー!!アイツ姫を朝まで離さないとか!!』
『許さん!!』
「ここなら回復出来るか?」
『おう!』

なんで季珱がここに?

「…封印を解いてから果物ばかりだと聞いてな。鳥族は木の実を使った菓子を作る。」
『たまーにそうやって果物とか作物をふんだんに使った物を食べないと駄目なんだよ。』

そうなんだ。

「酷くされたな。これを飲め。」
「?」
「…母が良く朝方飲んでいた薬湯だ。お前の事を話した時に持っていってやれと持たされた。」
『…体力回復の薬湯だね。』

そんなのあるんだ。
飲むとほのかにレモン。

『鳥族は木の実や木の物を使うのが上手いんだ。』
「へぇ。」
「鳥は木の上で生活するからな。」

ん?私の事を話した?

「ああ。俺の番を決めたと。」
「っ!?」
「とにかく休め。…」

強制的に寝かされた。
頭を撫でられている内に眠ってしまった。

「ん…」
『水浴びする?』
「うん……今日は止めとく…」

また襲われたらしんどい。

『なら今日は花浴にしなよ。この上は草と花のフロアがそれぞれあって、それぞれの沐浴に適してるんだ。』
「お花…うん、それにする…」

身体だるい。
お花の中に寝転ぶ。
ふわふわした魔力が気持ちいい。

「なるほど、精霊らしいな。」
「だな。」
「っ!?」

男の声に目を開けると。

「よお、お姫様?」
「試練を突破させてもらったぜ?」

狼と獅子の人がそこにいた。
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