□仮
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「失礼しまーす。」

もう見る事無いと、入る事も無いと思っていた教員室の中に入る。
すると、やっぱり集まる視線。
内何人かは学生だ。
いやぁー、私もあんな時期があったなぁ…

「おはよう、霧澤先生。」
「おはようございます鴻野先生…っと、今は校長でしたね。」
「はい。いやぁ…久しぶりですねぇ。」
「全くです。同窓会とかまで会わないと思っていたんでびっくりですね。」
「ええ。しかしまぁ…君達の世代では一番の出世頭だね。」
「ん?」
「君だけですよ。武装隊…しかも本局勤めのいわゆるエリートは。」
「別にエリートじゃ無いですよ…敵も多いし。」
「ふふ。まぁ今日からは先生ですね。いやぁまさか教え子が教師になるとも…」

…先生年取って更におじいさん臭く…

「はぁ…教導員免許取るんじゃ無かったよ。」
「まぁまぁ。さしあたって君に言う事は二つ。受け持つクラスに身内が居ますが。」
「特別扱いや不正なんてしませんよ。寧ろあのバカを鍛えるいいチャンスですしねぇ。」
「(悪魔モードは健在ですねぇ)それから。今日から同じく副担任になられる鳥海先生ですが。」
「…っ!」
「…分かって
いますね?」
「分かってますよ!公私混同はしませんよ!…多分…」
「おや、今何か聞こえましたねぇ。」
「いひゃいいひゃいひょひぇんひぇえ!」

クソ!どうしても鴻野先生の前だと子供に戻ってしまう!!

「あのー…おはようございまーす。」
「あぁ、鳥海先生。おはようございます。」
「あ、えと…おはよう…ございます…」
「?おはようございます…」
「鳥海先生。こちらが、霧澤先生です。」
「!?」
「いやぁ。驚かれるのも無理ありませんねぇ。わたしも驚きました。」
「は?」
「見事に身長の成長が高校生から止まってますからねぇ。他の所にカルシウムが行っちゃいましたねぇ。」
「う、うるさい…ですよ……このクソジジイ…」
「おや、また何か聞こえましたねぇ。」
「いひゃいいひゃいひょひぇんひぇえ!ほめんなはい!!」
「…ぷっ…」

ああっ初対面なのに!!
…あ…でも授業とか見られて幻滅される可能性は大だから…いいや…こんなギャグチックでも…

「はぁ…えと霧澤水華と申します。本日より宜しくお願いします。」
「あ、はい!鳥海浩輔です。こちらこそ宜しくお願いします。」

って
いうか私はあなたを知ってますから!
…声優さん、好きなんですすいません。
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