婚活?

□トリップ
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「それじゃあ荷物は明日取りに行く事にして。」
「そう言えばどうやって運ぼう…少ないけど…」
「あ、それは明日荷馬車で。」
「荷馬車があるんですか?」
「明日お店に卸す商品がありますし。その帰りでも。」
「明日学校休みで良かった。」
「うん。片付け出来るもんね。」

荷馬車まですげーな。

「まだイマイチ操縦が慣れないので…その…揺れたらすみません…」
「あ、じゃあオレがやりますよ。何度か御者のアルバイトしたんで。」
「浩紀そんなバイトしてたの?」
「うん。今のとこ何でも屋みたいな感じだから。」
「それならお願いしようかな。」
「これ、毎朝やってるんですか?」
「ええ。毎朝卸してるの。送り迎えのついでにね。」
「そう言えば何度か見たな。この辺の子供これで来るの多いよね?」
「うん。毎朝商品の卸しで皆荷馬車使うから。大概は自分の家の卸しを手伝って登校するんだ。たまに無い時があるからその時位は学校まで送ってくれるんだよ。」

へぇー。

「うちは出来たら行く時に卸すから…1日で二回だね。」
「フムフム。」
「学校終わったら仕入先に直行して待ってんの。たまに遊びたい時も
あるからそん時は姉ちゃんに連絡してる。」
「?どうやって?」
「ん?あー、オレたちテレポート持ってるからメモ書いて飛ばすの。」
「テレポートかぁ。お兄ちゃんだけだなうちは。」

そだね。
ダメ元で自然の力と念力とテレポートつったらくれたもんな。

「へぇー!じゃオレたちと同じだ!」
「ん?」
「オレたちも自然と念力とテレポートなんだよ。」
「お姉ちゃんが一番多いの。」
「ダメ元で言ったらくれたので。」

あ、一緒!
やっぱりそういう人いるんだなぁ。

「まぁ…(ファンタジーは好きだしなぁ。)」
「とりあえず俺たちは一度帰ります。今日も仕事なんで、辞めることとか言ってきます。」
「じゃー私家の片付けしてくるね。」
「んじゃオレもー」
「浩太はいいよ。」
「えぇ!?」
「義兄さんと仕事の事聞いてたら?荷物あの量なんだし。二人も要らないって。」
「「そうですね…」」
「それじゃあ先に案内しますね。」

三人を見送って連れてこられたのは表から見えたもう一つの家。
中に入ってみれば部屋の隅に階段、1階部分はさっき聞いたとおり食品加工のための部屋のようだった。

「「おおお!!」」
「乳製品はここで、燻製はこっち。地下は食品保存庫にもなってるので、作ったら下の階にという感じで。」
「フムフム。」
「2階が花…植物を使う作業場ですね。香水は勿論アロマオイル、それから薬なんかも作る予定です。」
「薬も!?」
「簡単な物ですし、この辺に昔からある薬効の物を。薬はこの辺の人に。都心部の薬は高いので皆持てないんですよ。日々の仕事で各家庭での作り置きが出来ないそうなので。」

入ってみればなんとまあ幻想的な部屋でした。
植物が何か丸いのに入って浮いてますよ。

「水晶のボールに水、そして植物ですね。浮いてるのは私の能力なので。」

まぁっそんな使い方も出来んのね!!
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