婚活?
□トリップ
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「もしかしてこの子達が言ってた子達ですか?」
「ええ。」
「牛はー?」
「…」
「「?」」
「牛な、雄ばっかだったんだよ。雌だって言ってたのに。」
「あ、だからヤギ?」
「そう。しかもコイツらの品種すげーんだよ。一頭で牛5頭分の乳出すんだって。だから牛居てもヤギに決めてたよ。」
「誰かさん達はバターとチーズの消費激しいもの。」
「だれー?」
「誰だろーなー?」
「お前らしかいないだろ。」
「「すんません。」」
「それも手作りしちゃうんですか!?」
なんだって!?
「んー…手作りって言うか、これは器具買ったけど。」
「どんなの!?見たい!」
こ、こらこらお前ら。
「アトリエの一階を食料加工室にしたから後で見てくると良いよ。」
「やったー!」
「あれ?じゃあ今までの物は?」
「3階にね。」
「二階は?」
「アロマ部屋にしたのよ。」
アロマ部屋?
「あっ言ってたお花の糸を作る時の花油!」
「うん。漸くその機材が出来たから。」
な、なんかすげー。
「じゃっじゃあ!」
「もっと人手要りますよね!!」
「ん?」
「だって能力使っ
たってこれだけあるんだもん!人手、要りますよね!?」
「そ、そうだけど…?」
いや本当お前らどうした?
で、またいい笑顔でこっち見ると。
まさか…
「お姉さん!」
「は、はい?」
「オレたちをここに置いて下さい!!」
「仕事っやります!つかやりたい!!」
「え…えぇ!?」
「ちょっお前ら!?」
「急に何言ってんの!?」
「だって!今のまんまじゃオレたちその内栄養失調で死んじゃうよ!」
「規則とかちゃんと守ります!だからっ」
「そんな急に無茶な事を言ってんな!」
「だってお兄ちゃんの仕事が続かないんだもんよ!」
うっ…それは言い返せない…
「ふーむ…」
「…黎、お姉ちゃん達好きだよ?」
「良いんとちゃうの。幾らなんでも一人でやりすぎやろ?手伝ってもらったらええやん。」
「せやけど…」
あれ、関西弁?
「お泊まりしてくれた時もいっぱい手伝ってくれとるよ?」
「う、うん…」
そ、そう言えば何度か「お泊まりしてくるー」とか言ってたの…ここだった訳!?
「身入りも良くなってるんやし、今度は香水とかも作るんやろ?給料出しても大丈夫ちゃうの。
」
「まぁ…けど…」
「魔物だって大丈夫だから!」
「うん!お兄ちゃん達こう見えても結構強いから!」
こう見えては余計だ。
けどなんでそこで魔物の話し?
「魔物退治の仕事だって一人でするより皆でした方が絶対に安全だよ!もうなんならお兄ちゃんこき使って構わないから!ニートなんだし!」
「おい!?」
確かに俺だけ学校もないし仕事も無いけど!
ちょっと酷い!!