歳の差

□仮
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「えと…その、ごめんなさい…」
「?」
「知らずにお母さん探そうって…」
「いえ…仕方ない事ですから。ほら、行くよ。お兄さんにお礼ちゃんと言った?」
「ありあと。」
「いーえー。」
「もう…はぁ…契約の時間過ぎてしもた…」
「ん?」
「あ、私達今日上京してきた所で…家の契約の日だったんですけど…はぁ…暫くはネカフェやな…」
「おうちない!?」
「仕方ないやろ…」

ちょっとそれ大変だよ!?

「未成年者でも借りれる所なんてそうないんやから…」

え、ちょっ…未成年!?
ま、まぁ姉って事はそうだけど!

「とりあえず電話…」
「んー…少しなら黎ちゃん見とくよ?」
「え!?い、いえ、良いです!大丈夫です!」
「でも、大変そうだもん。これも何かの縁だし、暇だし。」

うん。
家に帰っても暇すぎて仕方ないんだよね。
てかそもそも暇だったから出てきた訳だし。

「とりあえず、お家探さないと駄目なんでしょ?」
「あ、はい…いや…その…」
「年の離れた姉妹が上京するってのは何かしらの理由があると察知できる位、お兄さんだから。とりあえず困った時は頼る事。ね?」
「は、はい…」

何でこんなに肩入れしてんだろ、なんて思いもせず

とりあえずこの子を、この子達は助けなきゃ、そう思ったんだ。
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