アイドル2
□SolidS
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「はむっ…美味しーっ」
「自分達で焼いたってのがまた良いよな。」
「なー。寮にあったら皆で出来んのにな。」
「寮に流石に置けねえだろ。」
ねー。
「…あれ?水華じゃん。」
「ふぉ?ほーへこひゃん。」
「「だから食いながら喋んなって。」」
怒られた…
「誰?お兄ちゃん?」
「…まぁお兄ちゃん?」
「そ、お兄ちゃん。」
「?それより聞いたよー?別れたって?」
話が出回っている…
「あらぁ水華ちゃん別れちゃったのー?」
「勿体ないなぁ、こんな美人をなぁ?」
「もー父さん達は黙っててよ!つかそのピアスとかどーしたの!?可愛いじゃん!」
「えっへへー。誕プレー。」
「…?貰ったのに別れた?」
「違うよ。貰ったのはここにいるお兄ちゃん達。」
「店空いてて良かったよな…」
「なー。」
「ふぅん…(って良く見たらこのお兄ちゃん達SolidSじゃん!!)…ん?なんで水華芸能人と一緒にいんの?」
今か。
「事務所所属出来ました。」
「マジ!?やったじゃん!!」
「うむ。持つべきはコネと姉ちゃん。」
「姉ちゃん…?」
「おーい、それ聞かれると怒
られるぞー?」
「里津花君は怒るというよりたしなめる?」
「あー、分かる。」
「まー、今度聞かせてよ。それより課題終わらせた?」
課題?
なにそれ?
「冬休みの課題。」
「…終わったよ?」
「まじ!?書き初めも?」
「書き初め?それ、国語一般の課題っしょ?私の学科ないよ?」
「マジで!?水華って…」
「国際だよ。」
「あー…英語とかのやつー…」
ヒアリングとか留学が出来るんだよ。
私去年してきた。
「水華留学してたの?」
「うん。二年の始めにアメリカ行ってきた。」
「おー。」
書き初めかぁ…
しばらくやってないね。
「だな。」
「水華、明日は?」
「明日は撮影ー。」
「水華ー、んじゃまた始業式ねー。」
「んー。」
始業式まで早そうだなー