Et Hymnis Pathetique:YoonTae<完>

□Prayer
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手すりに手をかけて怯える女性。

私の妹のユナ

足が動かせるのが解り、毎日少しずつのリハビリ。
車椅子よりも、高さを感じるために普通の人でも恐怖を感じるらしい。

身体は大人な上に女性にしては身長が高いユナ。

私は立ったままあるかず、リハビリの先生に声をかけられているユナを見守る。

「ユナちゃん、少しだけ
少しでいいから足出してごらん?」

首を左右に振り、涙目になっている。
はぁ…これは時間がかかりそう。

手すりの先に小柄な女性が立った。
テヨン…次の仕事の合間に来たのか…

「ユナ?怖くないからおいで?
ほら!ここまで来たら………
いいことしてあげる!」

いいことってなんだよ(笑)
言語能力に不安があるわあんた。

ユナは少しずつ、足を前に出す。
ただ、細くなった足では歩くというより手すりにすがりついてる感じだ。

5歩が限界だった。
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