Et Hymnis Pathetique:YoonTae<完>

□Slight hope
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車椅子を押して、人の少ないベンチの横に止める。

春の光で眩しい空には、新しい若葉が茂る。
毛布を膝にかけ直して様子を見る。

今日は絵本を読んでいる。

私は、精神カウンセリングとその方法と言う本を読み始める。

この車椅子で絵本を読む綺麗な女性は私のオンニ

ユナオンニ

『ソヒョンは真面目すぎるよ。
柔軟な考え方も必要だからさ!

はい読んで!』

『オンニ…私は漫画は読みますよ?』

『なーんだこれ読んだの?
じゃあ一緒に読もうか!』

手を触られる。

「ソヒョン いたいの?
だいじょうぶ?ソヒョン?」

思い出して泣いている私を心配しているようだ。
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