Knock You Down:YoonFany
□Knock You Down
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日本での生放送の番組は少しミスがあったものの、滞りなく終わった。
それから数日後にはソヒョンの誕生日があり、メンバーからは思い思いのプレゼントが渡されソヒョンも喜んでいた。
その翌日、私は事務所のアメリカ公演とドキュメンタリーを混ぜた映画『I AM 』の舞台挨拶の仕事だった。
「ユナー?今日は2人だね!頑張ろうねー。」
シカオンニがニコニコしながら私の腕を掴んで見上げてきた。
今日は私とシカオンニの番でソヒョンを除いた各メンバー2人ずつで舞台挨拶を回っている。
パニオンニはテヨンオンニとだった。
テティソの活動もあるし、仲の良い2人が組まれるのは当然の役回りだけど後でその仲良しな2人の写真を見て傷つかないでいれるだろうか。
舞台挨拶は司会の方が進行するので、あまりこういう仕事をしないシカオンニは始終興奮しているらしく挨拶する時に私と頭をぶつけちゃったり、なんだか可愛らしくていつもよりかまってしまった。
「お疲れ様でしたー!ユナー?今日楽しかったね。
取材陣も多かったし、きっと映画の評判も良い気がするわ。
映画見てたらアメリカ公演の事を思い出せたしね。」
「そうだね注目されてるから沢山見に来てくれたらいいなぁ。」
終わってからの移動車の中でもまだシカオンニは映画と舞台挨拶の話をずっとしていた。
私はメールをチェックしながらうんうんと相槌をうち、シカオンニの感想を聴いてアメリカ公演の緊張した事や楽しかったことを思い出していた。